WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00504 |
ヘマトクリット |
|
13 |
冷蔵凍結不可 |
赤血球パルス波高値検出法 | % M 39.7~52.4 |
21 D005 5 血液 |
1~2日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
00504 |
ヘマトクリット |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
|
13 |
冷蔵凍結不可 |
赤血球パルス波高値検出法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
% M 39.7~52.4 |
21 D005 5 血液 |
1~2日 |
備考
診療報酬
- 保険名称:血液形態・機能検査/末梢血液一般検査
- 実施料:21
- 診療報酬区分:D005 5
- 判断料区分:血液学的検査
実施料は、「末梢血液一般検査」として一連の算定となります。
容器
容器番号13:血液学容器
- 採取量: 2mL・3mL・4mL
- 添加剤: EDTA-2K
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 末梢血液一般検査,
血液像,
血液型,
直接クームス試験,
遺伝子検査
参考文献
巽 典之, 他: 日臨検自動化会誌 12, 102, 1987.
検査項目解説
臨床的意義
血液中に占める赤血球の全容積をパーセント表示した値である。貧血のスクリーニングと分類に用いられ、貧血で低値を示す。
ヘマトクリット(Ht)検査は、血液中に占める赤血球の全容積をパーセントで表現した値である。貧血で減少し、多血症で高値をとる。
Htは赤血球数や血色素量と合わせて測定されるのが一般的である。真性多血症では、Ht値が70 %以上でヘモグロビン20 g/dL以上、赤血球800万/μL以上という症例も報告されている。
一方、貧血症例でHtは低値となるが、赤血球数とヘモグロビン(血色素量)およびHtは必ずしも並行せず、病態によって異なる動きを示す。このためHtと赤血球数からMCVすなわち赤血球の1個当たりの平均容積を算出し、正球性・小球性・大球性貧血の鑑別が行われる。
一般に女性では、過多月経や鉄分摂取不足による鉄欠乏性貧血が多く、MCV低値、血清鉄やフェリチンの低下がみられる。中高年以上で原因不明の正球性および小球性貧血をみた場合は、消化管や婦人科系の悪性腫瘍を疑い、精査を行うべきである。一方、アルコール依存症やビタミンB12欠乏症ではMCVが高値を示す。また、高齢者では、赤血球数やHt、MCHが働き盛りの成人に比べ低値傾向を示すが、MCVは基準範囲内に留まる。
なお、採血時に十分量がとれずEDTAと混和する血液量が少ない場合、赤血球が萎縮するためHt値は見かけ上、低値を示すことがある。
【高値を示す疾患】
多血症,脱水症
【低値を示す疾患】
出血性貧血,鉄欠乏性貧血,悪性貧血,葉酸欠乏性貧血,巨赤芽球性貧血,溶血性貧血,サラセミア,再生不良性貧血,鉄芽球性貧血
関連疾患
D75.1.7:多血症 → D70-D77:その他の血液疾患
E86.7:脱水症 → E70-E90:代謝疾患
D64.3.2:鉄芽球性貧血 → D60-D64:その他の貧血
D50.0.1:出血性貧血 → D50-D53:栄養性・出血性貧血
D50.9.2:鉄欠乏性貧血 → D50-D53:栄養性・出血性貧血
D51.0.2:悪性貧血 → D50-D53:栄養性・出血性貧血
D52:葉酸欠乏性貧血 → D50-D53:栄養性・出血性貧血
D53.1.1:巨赤芽球性貧血 → D50-D53:栄養性・出血性貧血
D55-D59:溶血性貧血 → D55-D59:溶血性貧血
D56.9.1:サラセミア → D55-D59:溶血性貧血
D61.9.4:再生不良性貧血 → D60-D64:その他の貧血
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.