WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 3 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

00505

平均赤血球容積
(MCV)

2A060-0000-019-309

EDTA加血液
2

13

冷蔵凍結不可

電気抵抗検出法

fL

85~102

1~2日

項目
コード
検査項目

00505

平均赤血球容積
(MCV)

2A060-0000-019-309

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
EDTA加血液
2

13

冷蔵凍結不可

電気抵抗検出法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

fL

85~102

1~2日

容器

容器番号13:血液学容器

  • 採取量: 2mL・3mL・4mL
  • 添加剤: EDTA-2K
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: 末梢血液一般検査,
    血液像,
    血液型,
    直接クームス試験,
    遺伝子検査

参考文献

巽 典之, 他: 日臨検自動化会誌 12, 102, 1987.

検査項目解説

臨床的意義

貧血、多血症の診断に用いられる基本的な検査である。

 平均赤血球容積(MCV)、平均赤血球血色素量(MCH)、平均赤血球血色素濃度(MCHC)および赤血球数(RBC)は、貧血や多血症の診断に用いられる検査である。Hb(ヘモグロビン)、Ht(ヘマトクリット)の検査値をもとに、赤血球数で割り算することで、赤血球1個当たりの平均容積(MCV)、平均血色素量(MCH)などの赤血球恒数を算出し、貧血の病態が分類される。

[計算法]

MCV
=Ht(%)×10/RBC(106/μL)
 (基準値:85~102 fL)
MCH
=Hb(g/dL)×10/RBC(106/μL)
 (基準値:28.0~34.0 pg)
MCHC
=Hb(g/dL)×100/Ht(%)
 (基準値:30.2~35.1 %)

 MCVが基準値より小さく、MCH、MCHCが基準値より低い場合では、鉄欠乏性貧血が疑われる。MCVが基準値より大きく、MCH、MCHCが基準値より高い場合では、巨赤芽球性貧血が疑われる。また、MCV、MCH、MCHCが基準値の範囲内であれば、薬物投与などの影響による再生不良性貧血や、溶血性貧血が疑われる。薬剤による溶血は、免疫複合型、ペリニシリン型、自己免疫型に分類できる。再生不良性貧血を来す薬剤としては、抗菌薬、鎮静剤、化学薬品などが知られている。

 赤血球数(RBC)は、性別、年齢、採血部位、測定法などで差異がみられる。一般に男性は女性よりも高く、特に生殖年齢に達する女性では月経のため、男性よりも低くなる。加齢変化では、新生児において、約550万/μL程度の値を示し、その後徐々に減少して幼児期には成人並みの値となる。高齢者ではさらに低値となり、70歳以降は男女とも平均410万/μL程度の報告があるが、個人差も大きい。採血部位差では耳垂など末梢血で10 %高くなることがある。動静脈間の差はあまり問題とならない。

 通常は静脈血を用い、自動血球計数装置で測定される。採血時に抗凝固剤EDTAとの混和が不十分であると、検体が凝固してしまうばかりでなく、測定不能や著しく低い値をもたらすため、十分な転倒混和が必要である。

 国際的には1 L当たりの数で表現される傾向にあり、例えば427万/μLは4.27×1012/Lと表記されることもある。

 なお、高度の貧血があると、赤血球は重力に従って下方へ沈殿するため、採血後にシリンジから試験管に分注する順番でRBC,Hbなどの値に差が生じる場合がある。

【高値を示す疾患】

多血症脱水症

【低値を示す疾患】

貧血

関連疾患

D75.1.7:多血症 D70-D77:その他の血液疾患
E86.7:脱水症 E70-E90:代謝疾患
D64.9.5:貧血 D60-D64:その他の貧血
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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