WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

03982

D-ダイマーD-D dimer

2B140-0000-022-062

血液
1.8

遠心

クエン酸血漿
0.5

15

02

 

 

LPIA

μg/mL

1.00 未満

包括127

D006 15

血液

2~3日

項目
コード
検査項目

03982

D-ダイマーD-D dimer

2B140-0000-022-062

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
1.8

遠心

クエン酸血漿
0.5

15

02

 

 

LPIA
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

μg/mL

1.00 未満

包括127

D006 15

血液

2~3日

備考

項目

  • 深部静脈血栓症の診断には画像診断の併用が推奨されています。

検体

  • 必ず血漿分離の上、ご提出ください。
  • 検体提出(容器番号02)は、4mL容器をご使用ください。
  • チャート参照:出血凝固検査において、多項目同時依頼の際の必要血漿量は、[0.40 + (0.10 x 依頼項目数)]mLが目安となります。

参考

  • 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

「出血凝固検査」中分類共通の特記事項

  • クエン酸血漿をご提出の際は、3.2%クエン酸ナトリウム液0.2mL入り容器に血液1.8mLを正確に入れ、全量2.0mLにしてよく混和後、温度設定18℃~25℃、1,500×gで15分以上または2,000×gで10分以上遠心分離し、血漿を凍結してご提出ください。
    [ご参考]「遠心力の換算表」(チャート参照)を掲載しています。

診療報酬

  • 保険名称:出血・凝固検査/Dダイマー
  • 実施料:包括127
  • 診療報酬区分:D006 15
  • 判断料区分:血液学的検査

チャート

多項目同時依頼の血漿量目安(出血凝固検査)

容器

容器番号15:血液凝固検査用容器

  • 採取量: 1.8mL
  • 添加剤: 3.2%クエン酸Na
    0.2mL
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および外袋表示
  • 主な検査項目: 凝固因子活性,
    PT,APTT,FIB,
    AT,血中FDP

容器番号02:汎用容器

  • 容量: 4mL・10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 血清,血漿提出用

参考文献

末久悦次, 他: 機器・試薬 13, 859, 1990.

検査項目解説

臨床的意義

FDPとの併用で、一次・二次線溶亢進の鑑別に用いられる検査である。線維素溶解療法時のモニターとしても有用である。

 D-ダイマーとは、フィブリンがプラスミンによって分解される際に生成される物質である。血液検査において血栓症の判定に用いられる。

 凝固系の産物であるフィブリノーゲンやフィブリンが、線溶系を司るプラスミンによって分解されると、FDPが産生される。ところがFDPは、一次線溶(フィブリノーゲン分解産物:FgDP)と、二次線溶(フィブリン分解産物:D-ダイマーなど)の両者を反映するため、生成されたFDPがフィブリノーゲン由来であるかフィブリン由来であるかの鑑別は困難である。そこで、フィブリン分解産物のみを選択的に測定する目的でD-ダイマーの測定系が開発された。

 フィブリノーゲンはE分画、D分画、その他の小分画(B、β1-42、A分画など)からできており、分解産物がフィブリノーゲン由来の場合D分画はモノマーとして存在する。一方、フィブリン由来のD分画は、第ⅩⅢa因子により相互に架橋結合を受け二量体を形成しているため、ダイマーとして検出される。したがって、D-ダイマーの測定は二次線溶である安定化フィブリンの分解産物検出法として、一次線溶との鑑別に重要視されている。

 FDPが高値でD-ダイマーが正常であれば一次線溶亢進や先天性異常フィブリノーゲン血症の可能性が高い。また、FDPとD-ダイマーの両者が高値であれば、二次線溶も亢進状態にあり、代償性播種性血管内凝固(DIC)またはpre-DICである可能性が高い。

 D-ダイマーは線溶療法のモニターとしても用いられる。ウロキナーゼ(u-PA)または、組織プラスミノーゲンアクチベータ(t-PA)による線溶療法において、投与後のD-ダイマーの上昇によりその効果を知ることができる。

【高値を示す疾患】

播種性血管内凝固(代償性)肺梗塞動脈血栓症静脈血栓症

関連疾患

D65.8:播種性血管内凝固 D65-D69:凝固障害
I26.9.3:肺梗塞 I26-I28:肺循環疾患
I74.9.4:動脈血栓症 I70-I79:動脈・細動脈・毛細血管の疾患
I82.9.3:静脈血栓症 I80-I89:静脈・リンパ管・リンパ節の疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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