WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

00573

プラスミノーゲン活性
(PLG)plasminogen

2B260-0000-022-315

血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.5

15

 

02

 

 

2週

合成基質法

%

71~128

100

D006 12

血液

2~3日

項目
コード
検査項目

00573

プラスミノーゲン活性
(PLG)plasminogen

2B260-0000-022-315

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.5

15

 

02

 

 

2週

合成基質法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

%

71~128

100

D006 12

血液

2~3日

備考

検体

  • 必ず血漿分離の上、ご提出ください。
  • 検体提出(容器番号02)は、4mL容器をご使用ください。
  • チャート参照:出血凝固検査において、多項目同時依頼の際の必要血漿量は、[0.40 + (0.10 x 依頼項目数)]mLが目安となります。

参考

  • 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

「出血凝固検査」中分類共通の特記事項

  • クエン酸血漿をご提出の際は、3.2%クエン酸ナトリウム液0.2mL入り容器に血液1.8mLを正確に入れ、全量2.0mLにしてよく混和後、温度設定18℃~25℃、1,500×gで15分以上または2,000×gで10分以上遠心分離し、血漿を凍結してご提出ください。
    [ご参考]「遠心力の換算表」(チャート参照)を掲載しています。

診療報酬

  • 保険名称:出血・凝固検査/プラスミノゲン活性
  • 実施料:100
  • 診療報酬区分:D006 12
  • 判断料区分:血液学的検査

チャート

多項目同時依頼の血漿量目安(出血凝固検査)

容器

容器番号15:血液凝固検査用容器

  • 採取量: 1.8mL
  • 添加剤: 3.2%クエン酸Na
    0.2mL
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および外袋表示
  • 主な検査項目: 凝固因子活性,
    PT,APTT,FIB,
    AT,血中FDP

容器番号02:汎用容器

  • 容量: 4mL・10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 血清,血漿提出用

参考文献

板東史郎, 他: 機器・試薬 8, 811, 1985.

検査項目解説

臨床的意義

線維素を溶解するプラスミンの前駆物質である。肝臓で合成され、重症の肝疾患、DICなどで低値を示す。

 プラスミノーゲンは、線維素溶解酵素プラスミンの前駆物質として血中に存在する分子量80,000~87,000のタンパク質である。肝臓で合成され、血中半減期は約2.2日といわれている。

 生体内において、プラスミノーゲンは主に血管内皮細胞から遊離されるtissue plasminogen activator(t-PA)より活性化されて、プラスミンとなる。線維素溶解反応とは、このプラスミンにより、フィブリン血栓が溶解されて、フィブリン分解産物(FDP)となる反応をいう。プラスミンは主に、血中に存在するα2プラスミンインヒビターにより活性が中和され、網内系細胞により処理される。

 プラスミノーゲンは肝臓で合成されるため、播種性血管内凝固(DIC)による消費性の低下以外に、重症肝疾患による合成障害でも低下をみる。さらに、DICのような線溶亢進状態ではプラスミン・α2PI複合体が増加するため、血中のプラスミノーゲンは、免疫比濁などの抗原抗体反応により測定される抗原量の値と比べて、発色性合成基質による活性値は低い傾向がある。

 DICや肝障害とは別に、プラスミノーゲンに、先天性の異常を持つ例が研究者により報告されている。先天性プラスミノーゲン欠乏症はプラスミノーゲン活性値とプラスミノーゲン抗原量がともに低値を示す。分子異常プラスミノーゲン血症では、抗原量が正常であるにもかかわらず、活性は低値を示す。プラスミノーゲンの欠乏は、何らかの病態で凝固亢進があった場合に血栓症に至るリスクを持つ。

【高値を示す疾患】

妊娠

【低値を示す疾患】

播種性血管内凝固先天性プラスミノゲン欠損症急性心筋梗塞動脈血栓症静脈血栓症肝硬変症敗血症

関連疾患

Z33.1:妊娠 Z30-Z39:妊娠による影響
A41.9.3:敗血症 A30-A49:細菌性疾患
D65.8:播種性血管内凝固 D65-D69:凝固障害
D68.8.4:先天性プラスミノゲン欠損症 D65-D69:凝固障害
I21.9.5:急性心筋梗塞 I20-I25:虚血性心疾患
I74.9.4:動脈血栓症 I70-I79:動脈・細動脈・毛細血管の疾患
I82.9.3:静脈血栓症 I80-I89:静脈・リンパ管・リンパ節の疾患
K74.6.13:肝硬変症 K70-K77:肝疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

INFORMATION

※ 3年分のINFORMATION へのLinkを掲載しています.

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