WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 10 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00653 |
尿中一般物質定性半定量検査 尿中ケトン体ketone bodies, qualitative [urine]1A060-0000-001-911 1A060-0000-001-911 |
|
25 66 |
冷蔵 冷蔵 |
試験紙法 | (-) |
1~2日 |
項目 コード |
検査項目 |
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00653 |
尿中一般物質定性半定量検査 尿中ケトン体ketone bodies, qualitative [urine]1A060-0000-001-911 1A060-0000-001-911 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
|
25 66 |
冷蔵 冷蔵 |
試験紙法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
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(-) |
1~2日 |
備考
チャート
容器
容器番号25:尿一般容器
- 容量: 10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 尿一般検査
容器番号66:遮光容器(尿)
- 容量: 10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: ポルフィリン関連,
ビリルビン定性,
ウロビリノーゲン定性
参考文献
今井宣子, 他: 機器・試薬 8, 97, 1985.
島田 勇, 他: 機器・試薬 9, 959, 1986.
太子 馨, 松岡 瑛: 検査と技術 18, 1451, 1990.
伊藤機一, 野崎 司: 日本臨牀 57, (増), 45, 1999.
検査項目解説
臨床的意義
糖尿病患者の高血糖状態で生じるケトアシドーシスで陽性を示す。また飢餓状態時にも陽性になる。
ケトン体とは、アセト酢酸・β-ヒドロキシ酪酸・アセトンの総称で、脂肪酸の分解産物である。糖尿病による糖利用障害や、飢餓状態で脂肪酸がエネルギーに用いられた際に、燃料が不完全燃焼した廃棄物として血中・尿中に蓄積する。脂肪酸は肝臓でアセト酢酸を経てアセトンまたはβ-ヒドロキシ酪酸に分解され、最終的には組織で酸化を受け二酸化炭素と水に代謝される。しかし、一部は血中を介して尿に排泄される。
したがって、健常者尿中にもごく微量(2.5 mg/dL以下)のアセトンが排泄されるが、通常の試験紙法では検出されない。
糖質の代謝が障害されると、生体ではエネルギー源を血中グルコースから、貯蔵されていた脂肪に頼るようになり、肝臓で脂肪分解に伴うアセトン体生成が亢進する。その結果ケトン体は、徐々に組織の処理能力の限界を超えて血中に蓄積し、ケト血症(ketosis)といわれるアシドーシス状態をもたらす。尿中にもケトン体が排泄され、そのため尿は強い酸性を示すようになる。
なお、試験紙法での偽陽性反応はL-dopa大量療法、フェニルケトン尿症、BSP負荷試験尿などの際にみられる。
【陽性を示す疾患】
下痢症,糖尿病性ケトアシドーシス,糖原病,軽度妊娠悪阻,悪心および嘔吐,飢餓
関連疾患
A09.9.4:下痢症 → A00-A09:腸管感染症
E14.1.3:糖尿病性ケトアシドーシス → E10-E14:糖尿病
E74.0:糖原病 → E70-E90:代謝疾患
O21.0:軽度妊娠悪阻 → O20-O29:母体障害
R11:悪心および嘔吐 → R10-R19:消化器系・腹部の症状
T73.0.1:飢餓 → T66-T78:アレルギー等その他の外因による作用
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.