WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00612 |
沈渣 [尿検査]sediment [urine]1A105-0000-001-662 |
|
25 |
冷蔵 |
フローサイトメトリー法/遠沈鏡検法 | 1~2日 |
項目 コード |
検査項目 |
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00612 |
沈渣 [尿検査]sediment [urine]1A105-0000-001-662 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
|
25 |
冷蔵 |
フローサイトメトリー法/遠沈鏡検法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
1~2日 |
備考
チャート
容器
容器番号25:尿一般容器
- 容量: 10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 尿一般検査
参考文献
奥田 清(監修): 尿沈渣(臨床検査アトラス1), 医歯薬出版, 東京, 1983.
高橋正宣, 他: 図説尿沈渣教本, 宇宙堂八木書店, 東京, 1979.
林 康之: 尿沈渣 第5版(日常検査シリーズ1), 医学書院, 東京, 1985.
JCCLS尿沈渣専門委員会: 日臨標準会誌 15, 61, 2000.
検査項目解説
臨床的意義
尿中の細胞や結晶成分を分析して泌尿器系疾患を調べる基本的な検査であり、病態解析に役立つ。
尿沈渣中にみられる成分は、尿路の各部から混入する赤血球・白血球・上皮細胞・腫瘍細胞・細菌、腎尿細管に由来する各種円柱、その他尿から析出する各種結晶、投与薬剤の結晶などである。尿沈渣を検出するには清潔に採尿することが重要で、排尿はじめと終わりを捨てた中間尿をとり、採尿後1時間以内の新鮮尿で検鏡することが望ましい。
[赤血球]
- 毎視野に数個/HPF(high power field:400倍検鏡)以上認められれば病的である可能性があり、結石や泌尿器系腫瘍・慢性腎不全・特発性腎出血などが疑われる。一般に上部尿路の出血では、赤血球の変形が下部尿路より強いとされる。
- 性差が存在するものの、一般に数個/HPF以上認められれば泌尿器系の疾患、特に膀胱炎、腎盂腎炎などの尿路感染症が疑われる。細菌感染では多核白血球、結核や移植腎の拒絶時はリンパ球、間質性腎炎では好酸球が主体をなす。
- 正常尿ではほとんど観察されない。円柱の数は病変の広がりを示す。ガラス円柱は、タンパク尿や健常者でも運動後に出現する。また、顆粒円柱は慢性腎炎やネフローゼ症候群で出現し、赤血球円柱は急性腎炎や腎出血、白血球円柱は腎盂腎炎、上皮円柱は尿細管病変、ロウ様円柱は腎炎やネフローゼ症候群、脂肪円柱はネフローゼ症候群やループス腎炎、糖尿病性腎炎などで出現する。
- 体温から室温に冷却されることで、尿中に結晶が析出しやすくなるため、結晶の存在を意味するものではない。pHや投与薬剤によって特徴的な結晶が認められ、食事によっても変動する。常在成分の結晶化したもの(リン酸塩・シュウ酸塩・尿酸塩・炭酸塩・酸化ナトリウム)
- 有形成分:精子・トリコモナス原虫・蟯虫卵・細菌・真菌・外界からの混入物(花粉・胞子・昆虫の体成分)、脂肪球などが観察される。
【異常を示す疾患】
細菌性疾患,ネフローゼ症候群,腎盂腎炎,腎不全,尿路結石症,腎障害,膀胱炎,尿道炎
関連疾患
A48.8:細菌性疾患 → A30-A49:細菌性疾患
N04.9.3:ネフローゼ症候群 → N00-N08:糸球体疾患
N12.4:腎盂腎炎 → N10-N16:腎尿細管間質性疾患
N19.3:腎不全 → N17-N19:腎不全
N20.9.2:尿路結石症 → N20-N23:腎・尿路結石
N28.9.5:腎障害 → N25-N29:その他の腎・尿管の疾患
N30.9.3:膀胱炎 → N30-N39:その他の尿路系疾患
N34.2.3:尿道炎 → N30-N39:その他の尿路系疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.