検査項目解説検査項目解説

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分野別:
入力コード 00184  統一コード 3B130 
項目名 アデノシンデアミナーゼ(ADA) 〈血清〉
adenosine deaminase, serum
実施料
32
判断料区分 生Ⅰ 
健康保険名称  アデノシンデアミナーゼ(ADA) 
検査方法
酵素法
検査材料
血清
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 血清 0.4
01
冷蔵
報告所要日数
2~3日
基準値  
U/L

8.6~20.5

臨床的
意義 
核酸の代謝酵素。血中濃度は免疫不全症で低値、血液系悪性腫瘍や肝炎で高値。胸水では癌性胸膜炎や心不全と比べ結核性胸膜炎でより高値に。
   アデノシンデアミナーゼ(ADA, EC 3.5.4.4.)はアデノシンのアミノ基を加水分解し、イノシンとアンモニアの生成を触媒する酵素である。プリン・サルベージ経路に関与する酵素で、高等動物や微生物、癌細胞など生体内に広く分布しているが、特にリンパ球や単球で活性が高い。本酵素の欠損はTおよびBリンパ球の機能不全を発来し、先天性複合型免疫不全の原因となる。

 ADAの遺伝子座は20番染色体(20q13.11)に存在し、この染色体の異常がADA欠損症を引き起こし重症複合免疫不全症の原因となる。本症は常染色体劣性遺伝形式をとり、リンパ球の量的質的異常がみられる。乳幼児期に感染症により死亡することが多く、近年この欠損症に遺伝子治療が試みられている。

 一方、前述のように血液細胞には多量のADAが存在するため、血液の腫瘍性疾患ではADA高値をみる。また、肝疾患では急性肝炎で高値を示すが、慢性肝炎や肝硬変でも病態が重症化するに従い高値をとる。

 胸水でのADA測定は、胸膜炎の鑑別に用いられる。林 隆次郎ら(1981)によれば、結核性胸膜炎の場合は100 IU/L前後の高値を示すのに対し、癌性胸膜炎では20 IU/L前後、心不全による漏出性胸水症では6 IU/L程度に留まるという。

 ADAは血球中に多量に含まれているため、溶血により高値になることがある。よって胸水を採取する場合は、血液の混入に注意が必要である。

 なお、ADAにはADA1とADA2の二つのアイソザイムが知られているが、両者を判別定量する検査はあまり行なわれていない。
高値を示す病態 
白血病、骨髄異形成症候群、伝染性単核症、急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝癌、痛風、腸チフス、結核 など
低値を示す病態
ADA欠損症
(先天性複合型免疫不全症)
関連項目 ALT(GPT), AST(GOT), m-AST(m-GOT)(ミトコンドリア-GOT), γ-GT(γ-GTP)(γ-グルタミルトランスペプチダーゼ), ALP(アルカリフォスファターゼ), LD(LDH)(乳酸脱水素酵素), 蛋白分画(PR-F), LDHアイソザイム, ALPアイソザイム, IgG 〈血清〉, IgA, IgM, LAK活性 《非誘導》, LAK活性 《誘導》, 好中球殺菌能, 白血球数(WBC), 白血球像,
容  器 
提出容器

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