検査項目解説 掲載内容は、2022 年 5 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 有効治療濃度 採血時期 |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00368 |
メトトレキサート3M725-0000-023-024 |
遠心
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03 ↓
02 |
7日 冷蔵 |
EIA | μmol/L 中毒域(大量投与時) |
管理料[470] B001 2イ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
00368 |
メトトレキサート3M725-0000-023-024 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
03 ↓
02 |
7日 冷蔵 |
EIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
μmol/L 中毒域(大量投与時) |
管理料[470] B001 2イ |
2~3日 |
備考
算定
- チャート参照:特定薬剤治療管理料
参考
- 主な商品名:メソトレキセート
「薬毒物検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]血中薬物検査をご依頼の際は、分離剤入り採血管は使用しないでください(測定値が分離剤の影響を受ける場合があります)。
診療報酬
- 保険名称:特定疾患治療管理料/特定薬剤治療管理料1
- 実施料:管理料[470]
- 診療報酬区分:B001 2イ
チャート

容器
臨床的意義
白血病、絨毛性疾患の治療に使われる葉酸代謝拮抗剤。著明な骨髄抑制と腎毒性があり血中濃度測定が重要。
1. 作用
白血病や絨毛性疾患に使われる抗癌剤である。有効である反面、強い副作用のため投与には慎重を期す。消化管の機能低下で吸収が遷延し、腎機能低下で予想外の高い血中濃度をもたらすことがあるため、血中濃度が測定される。
本剤は核酸合成に必要な活性葉酸を産生させるDHFR(dihydrofolate reductase)の働きを阻止し、チミジル酸合成およびプリン合成系を阻害する形で細胞増殖を抑制する。
メトトレキサートは肝において7-ハイドロキシ-メトトレキサートに代謝され、α相で4.5時間、β相で28時間の2相性の半減期を示す。また、最初の24時間で約75%が尿中に、15%が糞便中に排泄される。
2. 禁忌
本剤の成分に対し重篤な過敏症の既往歴のある患者、肝障害のある患者、腎障害のある患者、胸水・腹水等のある患者には投与しない。
3. 採血時期
ロイコボリン救援療法時24、48、72時間後
参考文献
中原佑香里, 他: 医学と薬学 72, (4), 761, 2015.