WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 3 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

00869

1α,25-(OH)2ビタミンD[副甲状腺]

3G070-0000-023-001

血液
3

遠心

血清
1

01

02

 

 

RIA(二抗体法)

pg/mL

20~60

388

D007 62

生Ⅰ

3~6日

項目
コード
検査項目

00869

1α,25-(OH)2ビタミンD[副甲状腺]

3G070-0000-023-001

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
3

遠心

血清
1

01

02

 

 

RIA(二抗体法)
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

pg/mL

20~60

388

D007 62

生Ⅰ

3~6日

備考

参考

  • チャート参照:透析管理料の対象項目です。
  • 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

診療報酬

  • 保険名称:血液化学検査/1,25-ジヒドロキシビタミンD3
  • 実施料:388
  • 診療報酬区分:D007 62
  • 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)

慢性腎不全、特発性副甲状腺機能低下症、偽性副甲状腺機能低下症、ビタミンD依存症Ⅰ型もしくは低リン血症性ビタミンD抵抗性くる病の診断時、またはそれらの疾患に対する活性型ビタミンD3剤による治療中に測定した場合にのみ算定できます。

ビタミンD3剤による治療開始後1月以内は2回、その後は3月に1回を限度として算定できます。

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

容器番号02:汎用容器

  • 容量: 4mL・10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 血清,血漿提出用

参考文献

鈴木正司, 他: 臨牀透析 14, 371, 1998.

検査項目解説

臨床的意義

最も生理活性が強いビタミンDである。血中カルシウム濃度を上げる働きを持つ。

 ビタミンD(VD)は、体内に入ると最初に肝臓で側鎖の25位が水酸化され25-hydroxy-vitaminD(25-OHD)に変換される。続いて腎臓で1位または24位が水酸化されて
1α,25-dihydroxy-vitaminD(1α,25(OH)2D)や24,25-dihydroxy-vitaminD(24,25(OH)2D)に代謝される。

 1α,25-(OH)2ビタミンDは活性型VDともよばれ、主要な標的臓器である小腸に到達し、核内に存在するレセプターと結合して作用を発揮する。これにより、小腸でのカルシウム(Ca)の吸収を高め、骨からの溶出をPTHとともに促進することで、血中Caの濃度を上昇させる働きを持つ。

 また、活性型VDはPTHやCa、リン酸などの濃度により1位の水酸化が制御されることで、その産生が厳密にコントロールされている。

 通常VDは結合タンパク質と結合して血中を循環し、最終的には胆汁中に排泄される。

 1α,25(OH)2ビタミンDはVDと異なり脂肪組織への沈着が少ないため血中濃度の変動が少なく、くる病などさまざまな疾患と関連するため意義が大きい。また、一般に骨が急速に成長する必要性により成長期や妊産婦で高値がみられることがある。

【高値を示す疾患】

原発性副甲状腺機能亢進症サルコイドーシス妊娠

【低値を示す疾患】

副甲状腺機能低下症骨粗鬆症腎不全腎障害くる病骨軟化症

備考

関連疾患

E21.0.1:原発性副甲状腺機能亢進症 E20-E35:その他の内分泌疾患
D86.9.1:サルコイドーシス D80-D89:免疫機構の疾患
Z33.1:妊娠 Z30-Z39:妊娠による影響
E20.9.1:副甲状腺機能低下症 E20-E35:その他の内分泌疾患
M81.9.1:骨粗鬆症 M80-M85:骨の密度・構造の疾患
N19.3:腎不全 N17-N19:腎不全
N28.9.5:腎障害 N25-N29:その他の腎・尿管の疾患
E55.0.1:くる病 E50-E64:その他の栄養欠乏疾患
M83.9.1:骨軟化症 M80-M85:骨の密度・構造の疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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