検査項目解説 掲載内容は、2022 年 5 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01006 |
アンジオテンシンⅠ転換酵素 (ACE)3B325-0000-023-271 |
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
笠原法 | IU/L 7.7~29.4 |
140 D007 38 生Ⅰ |
1~2日 |
項目 コード |
検査項目 |
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01006 |
アンジオテンシンⅠ転換酵素 (ACE)3B325-0000-023-271 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
笠原法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
IU/L 7.7~29.4 |
140 D007 38 生Ⅰ |
1~2日 |
備考
検体
- EDTA血漿は検査不可。
- チャート参照:生化学検査・免疫血清学検査などにおいて、多項目同時依頼の際の必要血清量は、[0.45 + (0.05 x 依頼項目数)]mLが目安となります。
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/アンギオテンシンⅠ転換酵素(ACE)
- 実施料:140
- 診療報酬区分:D007 38
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
チャート

臨床的意義
アンジオテンシンⅠをⅡに変換する酵素。サルコイドーシスで高値になる。
アンジオテンシンⅠ転換酵素(ACE)は生体内に広く分布し、特に肺をはじめとする血管内皮細胞に多く存在する酵素である。レニン-アンジオテンシン系においてアンジオテンシンⅠのC末端からヒスチジン-ロイシンを切断してアンジオテンシンⅡを生成する働きをもつ。
ACEはサルコイドーシスの類上皮細胞肉芽腫に多量に存在していることからサルコイドーシスの補助診断や病態把握、経過観察に用いられ、活動性サルコイドーシス患者の80%以上に著明な高値を示すといわれる。
ステロイド治療中のサルコイドーシス症例においてACEは比較的速やかに低下することがあるので投与開始前に測定することが必要である。また、降圧剤としてよく用いられるACE阻害薬投与でも低下する。
アンジオテンシンⅠからⅡの変換は主に血管内皮細胞中のACEにより血液の肺循環中に行われるので、本酵素の上昇により高血圧をきたすことはない。
【高値を示す病態】
サルコイドーシス、肝硬変、腎不全、Gaucher病、糖尿病、慢性ベリリウム症、甲状腺機能亢進症
【低値を示す病態】
Crohn病、多発性骨髄腫、慢性白血病、肺癌、甲状腺機能低下症
参考文献
Kasahara, Y. et al.: Clin. Chem. 27, 1922, 1981.