検査項目解説 掲載内容は、2022 年 5 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00777 |
糖定量[髄液検査]1C015-0000-041-272 |
|
27 |
冷蔵 |
グルコキナーゼ法 | mg/dL 50~75 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
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00777 |
糖定量[髄液検査]1C015-0000-041-272 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
|
27 |
冷蔵 |
グルコキナーゼ法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
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mg/dL 50~75 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
2~3日 |
備考
「髄液検査」中分類共通の特記事項
- 「髄液検査」を「微生物学検査(髄膜炎菌)」と併せてご依頼の場合、検体は常温にてご提出ください。
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/グルコース
- 実施料:包括11
- 診療報酬区分:D007 1
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
臨床的意義
血糖値の約2/3の値をとり、血糖値に1~2時間遅れて増減する。細菌性、結核性髄膜炎で低下し、ウイルス性髄膜炎では低下しない。
髄液中の糖分はほとんどがグルコース(ブドウ糖)で、血糖値の約2/3、健常人では40~75mg/dLの値をとる。血糖より1~2時間遅れて平行的に増減することから、早朝空腹時に採取するか、同時に血糖値の測定も行うことが望ましい。
髄液中の糖分は採取直後より急速に減少する。とくに細菌、細胞が多い場合には、その解糖作用によりすみやかに消費分解される。よって迅速な測定が望まれる。
細菌性髄膜炎においては、髄液中の白血球が増加する一方、細菌および細胞が糖を消費するため、髄液中の糖が減少する。とくに結核性脳脊髄膜炎および化膿性脳脊髄膜炎では減少が著明であるが、ウイルス性髄膜炎である日本脳炎・灰白質髄炎などでは減少をみない。
これらの鑑別には髄液中の細胞数とその種類、蛋白、クロール濃度を勘案しながら決定する。
【高値を示す病態】
脳腫瘍・脳出血・尿毒症・てんかん発作等で増加
日本脳炎・灰白脊髄炎等では正常または軽度に増加
【低値を示す病態】
細菌性脳脊髄膜炎、低血糖、クモ膜下出血