WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 10 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00036 |
尿酸 |
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
酵素法 | mg/dL M 3.8~7.0 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
1~2日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
00036 |
尿酸 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
酵素法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
mg/dL M 3.8~7.0 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
1~2日 |
備考
項目
- チャート参照:緊急報告対象項目とその基準(透析患者検体は除外)
検体
- チャート参照:生化学検査・免疫血清学検査などにおいて、多項目同時依頼の際の必要血清量は、[0.45 + (0.05 x 依頼項目数)]mLが目安となります。
基準
- 基準値上限は、日本痛風・核酸代謝学会「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」における高尿酸血症の定義に基づいたものです。基準値下限は、健常者における血清尿酸値の統計学的分布範囲(M:3.8~8.0mg/dL、F:2.5~5.9mg/dL)に基づいたものです。
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/尿酸
- 実施料:包括11
- 診療報酬区分:D007 1
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
チャート
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
参考文献
日本痛風・核酸代謝学会: 高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン, (第2版), 2010.
検査項目解説
臨床的意義
腎臓から排泄される核酸の最終代謝産物であり、UA量は体内のプリン体代謝を反映している。高値の場合は、痛風や痛風腎、尿路結石症を発症する。
尿酸(UA)は、核酸の構成成分であるプリン体の最終代謝産物で、体内諸組織、特に肝臓において産生され、腎臓より尿中に排泄される。健常成人の尿中排泄量は一日約0.4~1.2 gであり、その量は体内のプリン体代謝を反映している。
血中UA濃度の上昇因子には、UA生成の亢進と排泄の低下が挙げられる。生成亢進の原因として、食物由来(高プリン体食)の他、抗がん剤投与などによる核タンパク質の崩壊亢進、プリンヌクレオチド代謝関連酵素異常症による合成促進などがある。
一方、排泄の低下の原因には、尿細管での分泌障害および再吸収の亢進などがある。
UAは水に対して溶解度が低いため、血中ではNa塩となり、アルブミンなどのタンパク質と結合している。しかし、高尿酸血症では、関節や組織に結晶としてUAが析出し、白血球などによる貧食を惹起する。これらの原因による代表的疾患が、痛風(gout)であり、母趾基関節部の発作的な疼痛や腫脹が典型的症状として知られる。また、腎臓や尿路において尿中に溶解している有機・無機塩類が析出すると尿路結石が生じ、特に尿の酸性化により尿酸塩として析出する。
なお、UAの排泄亢進を来す特発性低尿酸血症、Fanconi症候群などでは2 mg/dL以下の値を示すことがある。
【高値を示す疾患】
高尿酸血症,レッシュ・ナイハン<Lesch-Nyhan>症候群,痛風,腎不全,腎障害,尿路結石症
【低値を示す疾患】
肝疾患
関連疾患
N20.9.2:尿路結石症 → N20-N23:腎・尿路結石
E79.0.2:高尿酸血症 → E70-E90:代謝疾患
E79.1:レッシュ・ナイハン<Lesch-Nyhan>症候群 → E70-E90:代謝疾患
M10.0.11:痛風 → M05-M14:炎症性多発性関節疾患
N19.3:腎不全 → N17-N19:腎不全
N28.9.5:腎障害 → N25-N29:その他の腎・尿管の疾患
K70-K77:肝疾患 → K70-K77:肝疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.