WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

01528

乳酸lactate

3E010-0000-031-271

血液
1

遠心

 

 

除蛋白上清
0.5

 

 

指定容器 

 

06

 

 

 

4週

酵素法

mg/dL

3.7~16.3
(空腹安静時)

47

D007 13

生Ⅰ

2~3日

項目
コード
検査項目

01528

乳酸lactate

3E010-0000-031-271

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
1

遠心

 

 

除蛋白上清
0.5

 

 

指定容器 

 

06

 

 

 

4週

酵素法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

mg/dL

3.7~16.3
(空腹安静時)

47

D007 13

生Ⅰ

2~3日

備考

検体

  • 0.8N過塩素酸と血液を等量混合し、十分撹拌し3,000rpm、5分間遠心後、その上清液をご提出ください。

容器

  • 専用容器(0.8N過塩素酸入り)はあらかじめご依頼ください。

診療報酬

  • 保険名称:血液化学検査/有機モノカルボン酸
  • 実施料:47
  • 診療報酬区分:D007 13
  • 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)

厚生労働省通知原文「注釈」

■ 「13」の有機モノカルボン酸については、グルタチオン、乳酸、ピルビン酸及びα-ケトグルタール酸の各物質の測定を行った場合に、それぞれの測定ごとに所定点数を算定する。

「乳酸」および「ピルビン酸」の測定を行った場合、それぞれの測定ごとに所定点数を算定できます。

容器

容器番号06:乳酸・ピルビン酸用容器

  • 採取量: 1mL
  • 添加剤: 除蛋白液 1mL
    (0.8N過塩素酸)
  • 保管方法:冷蔵
  • 有効期間:容器表示
  • 主な検査項目: 乳酸,ピルビン酸

参考文献

浅沼和子, 他: 生物試料分析 8, 16, 1985.

検査項目解説

臨床的意義

LDHによりピルビン酸から産生される解糖系の最終代謝産物であり、乳酸アシドーシスで高値になる。

 乳酸は、αヒドロキシ酸のひとつで、解糖系代謝経路の最終産物であり、酸塩基平衡に大きな役割を果たしている。解糖系代謝経路では、乳酸脱水素酵素(LDH)の作用により、ピルビン酸からNADH+Hにより還元され、乳酸が産生される。通常、乳酸/ピルビン酸の比はほぼ10:1に保たれているが、生体内のNADHによる酸化が障害されると乳酸が過剰になるため、乳酸の比率が上昇し、高乳酸血症を起こす。

 血中乳酸濃度が18 mg/dL以上となり、血液のpHが酸性側に傾いた場合を乳酸アシドーシスと呼ぶ。乳酸アシドーシスを起こす主な原因は、組織循環不全による低酸素血症によるものと、糖尿病や肝不全などの代謝性のものの2種類がある。

 検査における注意点として、採血後には、乳酸、ピルビン酸測定のどちらも迅速に0.8 N過塩素酸により除タンパク操作を行い、上清を分離し凍結保存する必要がある。

 エルゴメーター負荷試験では、エルゴメーターを用いて15ワット、10分間で運動負荷を行い、前、中、後で採血し乳酸、ピルビン酸濃度を測定する。ミトコンドリア異常による脳筋症ではピルビン酸、乳酸ともに上昇し、乳酸/ピルビン酸比も上昇する。

【高値を示す疾患】

貧血糖尿病乳酸アシドーシス肝障害尿毒症

備考

  • チャート参照:グルコース・乳酸・ピルビン酸の代謝経路

関連疾患

D64.9.5:貧血 D60-D64:その他の貧血
E14.91:糖尿病 E10-E14:糖尿病
E87.2.12:乳酸アシドーシス E70-E90:代謝疾患
K76.9.4:肝障害 K70-K77:肝疾患
N19.4:尿毒症 N17-N19:腎不全
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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