WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 10 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01528 |
乳酸lactate3E010-0000-031-271 |
遠心
|
指定容器
06 |
4週 凍 |
酵素法 | mg/dL 3.7~16.3 |
47 D007 13 生Ⅰ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
01528 |
乳酸lactate3E010-0000-031-271 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
指定容器
06 |
4週 凍 |
酵素法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
mg/dL 3.7~16.3 |
47 D007 13 生Ⅰ |
2~3日 |
備考
検体
- 0.8N過塩素酸と血液を等量混合し、十分撹拌し3,000rpm、5分間遠心後、その上清液をご提出ください。
容器
- 専用容器(0.8N過塩素酸入り)はあらかじめご依頼ください。
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/有機モノカルボン酸
- 実施料:47
- 診療報酬区分:D007 13
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
「乳酸」および「ピルビン酸」の測定を行った場合、それぞれの測定ごとに所定点数を算定できます。
容器
容器番号06:乳酸・ピルビン酸用容器
- 採取量: 1mL
- 添加剤:
除蛋白液 1mL
(0.8N過塩素酸) - 保管方法:冷蔵
- 有効期間:容器表示
- 主な検査項目: 乳酸,ピルビン酸
参考文献
浅沼和子, 他: 生物試料分析 8, 16, 1985.
検査項目解説
臨床的意義
LDHによりピルビン酸から産生される解糖系の最終代謝産物であり、乳酸アシドーシスで高値になる。
乳酸は、αヒドロキシ酸のひとつで、解糖系代謝経路の最終産物であり、酸塩基平衡に大きな役割を果たしている。解糖系代謝経路では、乳酸脱水素酵素(LDH)の作用により、ピルビン酸からNADH+H+により還元され、乳酸が産生される。通常、乳酸/ピルビン酸の比はほぼ10:1に保たれているが、生体内のNADHによる酸化が障害されると乳酸が過剰になるため、乳酸の比率が上昇し、高乳酸血症を起こす。
血中乳酸濃度が18 mg/dL以上となり、血液のpHが酸性側に傾いた場合を乳酸アシドーシスと呼ぶ。乳酸アシドーシスを起こす主な原因は、組織循環不全による低酸素血症によるものと、糖尿病や肝不全などの代謝性のものの2種類がある。
検査における注意点として、採血後には、乳酸、ピルビン酸測定のどちらも迅速に0.8 N過塩素酸により除タンパク操作を行い、上清を分離し凍結保存する必要がある。
エルゴメーター負荷試験では、エルゴメーターを用いて15ワット、10分間で運動負荷を行い、前、中、後で採血し乳酸、ピルビン酸濃度を測定する。ミトコンドリア異常による脳筋症ではピルビン酸、乳酸ともに上昇し、乳酸/ピルビン酸比も上昇する。
【高値を示す疾患】
貧血,糖尿病,乳酸アシドーシス,肝障害,尿毒症
備考
- チャート参照:グルコース・乳酸・ピルビン酸の代謝経路
関連疾患
D64.9.5:貧血 → D60-D64:その他の貧血
E14.91:糖尿病 → E10-E14:糖尿病
E87.2.12:乳酸アシドーシス → E70-E90:代謝疾患
K76.9.4:肝障害 → K70-K77:肝疾患
N19.4:尿毒症 → N17-N19:腎不全
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.