WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

00108

HDL-コレステロール
(HDL-Cho)HDL-cholesterol

3F070-0000-023-271

血液
2

遠心

 

血清
0.5

 

 

 

01

 

 

2週

冷蔵

酵素法(直接法)

mg/dL

M 40~85
F 40~95

包括17

D007 3

生Ⅰ

1~2日

項目
コード
検査項目

00108

HDL-コレステロール
(HDL-Cho)HDL-cholesterol

3F070-0000-023-271

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
2

遠心

 

血清
0.5

 

 

 

01

 

 

2週

冷蔵

酵素法(直接法)
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

mg/dL

M 40~85
F 40~95

包括17

D007 3

生Ⅰ

1~2日

備考

検体

  • チャート参照:生化学検査・免疫血清学検査などにおいて、多項目同時依頼の際の必要血清量は、[0.45 + (0.05 x 依頼項目数)]mLが目安となります。

基準

  • 基準値上限は、健常者の測定値分布より統計的に算出される基準範囲に則った値です。また、基準値下限は、日本動脈硬化学会が提唱する脂質異常症の診断基準に則った値です。
  • チャート参照:脂質異常症の診断基準

参考

  • チャート参照:透析管理料の対象項目です。
  • チャート参照:手術前管理料の対象項目です。
  • 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

診療報酬

  • 保険名称:血液化学検査/HDL-コレステロール
  • 実施料:包括17
  • 診療報酬区分:D007 3
  • 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)

厚生労働省通知原文「注釈」

■ 「3」のHDL-コレステロール、「3」の総コレステロール及び「4」のLDL-コレステロールを併せて測定した場合は、主たるもの2つの所定点数を算定する。

「HDL-コレステロール」、「総コレステロール」、「LDL-コレステロール」を併せて実施した場合は、主たるもの2つの所定点数を算定できます。

チャート

多項目同時依頼の血清量目安(生化学検査・免疫血清学検査)
脂質異常症の診断基準

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

参考文献

田中 忍, 他: 医学検査 58, 402, 2009.

検査項目解説

臨床的意義

HDLというリポ蛋白の粒子に含まれるコレステロールである。一般に善玉コレステロールと呼ばれ、低値では動脈硬化のリスクが高まることが知られている。

 コレステロールとは、生体内に存在する脂質のひとつであり、食物からの摂取と肝臓などでの生合成により血中に供給される。

 肝臓から末梢へのコレステロール供給はLDLコレステロールの形で運ばれ、末梢から肝臓への転送はHDLコレステロール(HDL-Cho)の形で行われる。健常者の血清中のコレステロールは、およそLDLが75 %、HDLが25 %で構成され、さらにHDLは2と3の亜分画に分けられる。肝臓や小腸で合成されたHDLは、レシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼ(LCAT)により球形のHDL3になり、その後トリグリセライド多含有リポ蛋白からコレステロール、リン脂質を受け取り、HDL2になる。

 HDLはタンパク質約50 %、脂質50 %で構成され、このHDL分画中のコレステロール量がHDLコレステロール(HDL-C)である。

 HDL-Cは抗動脈硬化作用を有し、また、HDL-C量と冠動脈硬化性心疾患(CHD)の発症率とは負の相関があるので、一般に善玉コレステロールと呼ばれている。一方、低HDL-C血症や高LDL-C血症はCHDの危険因子とされている。

 高HDL血症は長寿症候群にみられる。家族性高HDL-C血症は、HDLのコレステロールエステルをLDLやVLDLに受け渡す役割を持つコレステロールエステル転送タンパク(CETP)の欠損症との関連が明らかになり、注目されている。

【高値を示す疾患】

高HDL血症原発性胆汁性肝硬変

【低値を示す疾患】

糖尿病動脈硬化症慢性腎不全腎障害甲状腺疾患

関連疾患

K74.3.3:原発性胆汁性肝硬変 K70-K77:肝疾患
E78.0.9:高HDL血症 E70-E90:代謝疾患
E00-E07:甲状腺疾患 E00-E07:甲状腺疾患
E14.91:糖尿病 E10-E14:糖尿病
I70.9.4:動脈硬化症 I70-I79:動脈・細動脈・毛細血管の疾患
N18.9.3:慢性腎不全 N17-N19:腎不全
N28.9.5:腎障害 N25-N29:その他の腎・尿管の疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

フリーワード検索

複数ワードはスペース区切り:
ページトップへ

記載内容について