WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 10 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
27630 |
ビタミンAvitamin A3G015-0000-023-204 |
遠心
|
01 ↓ 65 |
凍 |
HPLC | μg/dL 27.2~102.7 |
6~12日 |
項目 コード |
検査項目 |
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27630 |
ビタミンAvitamin A3G015-0000-023-204 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 ↓ 65 |
凍 |
HPLC |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
μg/dL 27.2~102.7 |
6~12日 |
備考
- 本検査は「*18」へ再委託をいたします.
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
容器番号65:遮光容器(血清)
- 容量: 10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: ビタミンA,B6,E,
ICG
参考文献
Henry, R. et al.: Clinical Chemistry Principles and Technics 2nd Ed., 1375, Harper & Row Publishers, 1974.
検査項目解説
臨床的意義
視覚や生殖機能の維持、上皮組織の分化、骨形成などに不可欠な役割を果たす脂溶性ビタミンである。欠乏すると夜盲症となる。
ビタミンA(VA)は、脂溶性ビタミンの一種である。網膜視細胞に含まれる視物質のひとつであるロドプシンの形成や生殖機能の維持、上皮組織の分化、骨形成などに不可欠な役割を果たしている。
天然にはレチノールとその誘導体の形で卵黄やバターなどに含まれている。一方、ニンジンなどの植物からも、カロチンなど前駆体(プロビタミンA)の形で摂取され、小腸や肝臓でVAに転換される。ヒト体内では眼球、上皮細胞、軟骨、生体膜に多く含まれ、肝臓に貯蔵されている。
VAは、脂肪酸エステルの形で脂質とともに吸収されるため、閉塞性黄疸などの原因によって腸管の吸収率が低下すると欠乏を来しやすい。
血中VAは、肝臓で生成されるレチノール結合タンパク(RBP)と結合して運ばれるため、肝機能障害時に血中濃度は低下する。また、甲状腺機能亢進症の場合、末梢でのVA消費亢進により血中濃度が低下する。VAが欠乏すると、暗順応の低下が起こり、欠乏症状には夜盲症や結膜乾燥症、皮膚および粘膜の角化などを引き起こす。
透析患者において、血清VA値は健常者の2~3倍の高値を示し、同時にRBPも高値であることが知られている。腎不全患者にしばしばみられる皮膚症状や、骨形成異常との関連は見出されていない。腎性貧血の程度とは負の相関があるといわれている。
【高値を示す疾患】
甲状腺機能低下症,ビタミンA過剰症,脂質異常症,脂肪肝,腎不全,腎障害
【低値を示す疾患】
甲状腺機能亢進症,ビタミンA欠乏症,亜鉛欠乏症
備考
- チャート参照:レチノイドの代謝経路
関連疾患
E03.9.4:甲状腺機能低下症 → E00-E07:甲状腺疾患
E67.0.1:ビタミンA過剰症 → E65-E68:肥満
E78.5.3:脂質異常症 → E70-E90:代謝疾患
K76.0.1:脂肪肝 → K70-K77:肝疾患
N19.3:腎不全 → N17-N19:腎不全
N28.9.5:腎障害 → N25-N29:その他の腎・尿管の疾患
E05.9.5:甲状腺機能亢進症 → E00-E07:甲状腺疾患
E50.9.1:ビタミンA欠乏症 → E50-E64:その他の栄養欠乏疾患
E61.8.2:亜鉛欠乏症 → E50-E64:その他の栄養欠乏疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.