WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

00050

FAX

カルシウム
(Ca)calcium

3H030-0000-023-271

血液
2

遠心

 

血清
0.5

 

 

 

01

 

 

2週

冷蔵

アルセナゾⅢ法

mg/dL

8.4~10.4

包括11

D007 1

生Ⅰ

1~2日

項目
コード
検査項目

00050

FAX

カルシウム
(Ca)calcium

3H030-0000-023-271

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
2

遠心

 

血清
0.5

 

 

 

01

 

 

2週

冷蔵

アルセナゾⅢ法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

mg/dL

8.4~10.4

包括11

D007 1

生Ⅰ

1~2日

備考

項目

  • チャート参照:緊急報告対象項目とその基準

検体

  • チャート参照:生化学検査・免疫血清学検査などにおいて、多項目同時依頼の際の必要血清量は、[0.45 + (0.05 x 依頼項目数)]mLが目安となります。

基準

  • 尿中カルシウム基準値
    0.05~0.36 g/day

参考

  • チャート参照:透析管理料の対象項目です。
  • チャート参照:手術前管理料の対象項目です。
  • 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

診療報酬

  • 保険名称:血液化学検査/カルシウム
  • 実施料:包括11
  • 診療報酬区分:D007 1
  • 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)

厚生労働省通知原文「注釈」

■ 「1」のカルシウム及び「7」のイオン化カルシウムを同時に測定した場合には、いずれか一方についてのみ所定点数を算定する。

チャート

緊急報告対象項目とその基準
多項目同時依頼の血清量目安(生化学検査・免疫血清学検査)

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

参考文献

延野真弓, 他: 機器・試薬 26, 235, 2003.

検査項目解説

臨床的意義

骨代謝だけではなく筋収縮、血液凝固にも必須な物質である。PTH、ビタミンD、カルシトニンなどが血中濃度を厳密にコントロールしている。

 カルシウム(Ca)は、骨代謝だけではなく筋収縮、血液凝固にも必須なミネラルである。生体内のCaは99 %が骨、歯などの硬組織に貯蔵されており、血中に現れるのはごく一部である。血液中のCaの濃度が低下すると、必要に応じて骨に貯蔵されているCaを血液中に移動して、Ca濃度を維持させる。

 Caの血清濃度は、厳密にコントロールされており、副甲状腺ホルモン(PTH)・ビタミンD・カルシトニンの作用により、腸からの吸収、腎臓からの排泄、骨からの放出、骨形成の間で無機リンと拮抗的にそのバランスを保っている。血清カルシウムの働きはNa・Kとの拮抗作用、浸透圧の調節、筋肉や神経の興奮度の調節、血液凝固や酵素活性を活性化させることなどが挙げられる。

 低カルシウム血症では、しびれ感、痙攣、テタニー、心電図ではQT延長を示す。高カルシウム血症では、筋力低下、骨や軟部組織の異常石灰化、尿路結石症などを来す。これらの病態を診断する場合は、血清、尿中カルシウムとともに無機リン濃度も測定し、カルシウム代謝系の総合的評価を行う。

 なお、血中に遊離型として存在し、筋収縮など生理作用に関与するCa2+をイオン化カルシウムという。アルブミンの濃度や、血中pHの影響を受けるため、別に測定される。

【高値を示す疾患】

サルコイドーシス原発性副甲状腺機能亢進症ビタミンD過剰症結核甲状腺機能亢進症

【低値を示す疾患】

特発性副甲状腺機能低下症ビタミンD欠乏症続発性副甲状腺機能低下症腎不全腎障害くる病ネフローゼ症候群

関連疾患

A15-A19:結核 A15-A19:結核
E05.9.5:甲状腺機能亢進症 E00-E07:甲状腺疾患
D86.9.1:サルコイドーシス D80-D89:免疫機構の疾患
E21.0.1:原発性副甲状腺機能亢進症 E20-E35:その他の内分泌疾患
E67.3.1:ビタミンD過剰症 E65-E68:肥満
E55.0.1:くる病 E50-E64:その他の栄養欠乏疾患
N04.9.3:ネフローゼ症候群 N00-N08:糸球体疾患
E20.0.1:特発性副甲状腺機能低下症 E20-E35:その他の内分泌疾患
E55.9.2:ビタミンD欠乏症 E50-E64:その他の栄養欠乏疾患
E89.2.2:続発性副甲状腺機能低下症 E70-E90:代謝疾患
N19.3:腎不全 N17-N19:腎不全
N28.9.5:腎障害 N25-N29:その他の腎・尿管の疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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