WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00050 |
カルシウム |
遠心
|
01 |
2週 冷蔵 |
アルセナゾⅢ法 | mg/dL 8.4~10.4 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
1~2日 |
項目 コード |
検査項目 |
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00050 |
カルシウム |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
2週 冷蔵 |
アルセナゾⅢ法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
mg/dL 8.4~10.4 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
1~2日 |
備考
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/カルシウム
- 実施料:包括11
- 診療報酬区分:D007 1
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
チャート
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
参考文献
延野真弓, 他: 機器・試薬 26, 235, 2003.
検査項目解説
臨床的意義
骨代謝だけではなく筋収縮、血液凝固にも必須な物質である。PTH、ビタミンD、カルシトニンなどが血中濃度を厳密にコントロールしている。
カルシウム(Ca)は、骨代謝だけではなく筋収縮、血液凝固にも必須なミネラルである。生体内のCaは99 %が骨、歯などの硬組織に貯蔵されており、血中に現れるのはごく一部である。血液中のCaの濃度が低下すると、必要に応じて骨に貯蔵されているCaを血液中に移動して、Ca濃度を維持させる。
Caの血清濃度は、厳密にコントロールされており、副甲状腺ホルモン(PTH)・ビタミンD・カルシトニンの作用により、腸からの吸収、腎臓からの排泄、骨からの放出、骨形成の間で無機リンと拮抗的にそのバランスを保っている。血清カルシウムの働きはNa・Kとの拮抗作用、浸透圧の調節、筋肉や神経の興奮度の調節、血液凝固や酵素活性を活性化させることなどが挙げられる。
低カルシウム血症では、しびれ感、痙攣、テタニー、心電図ではQT延長を示す。高カルシウム血症では、筋力低下、骨や軟部組織の異常石灰化、尿路結石症などを来す。これらの病態を診断する場合は、血清、尿中カルシウムとともに無機リン濃度も測定し、カルシウム代謝系の総合的評価を行う。
なお、血中に遊離型として存在し、筋収縮など生理作用に関与するCa2+をイオン化カルシウムという。アルブミンの濃度や、血中pHの影響を受けるため、別に測定される。
【高値を示す疾患】
サルコイドーシス,原発性副甲状腺機能亢進症,ビタミンD過剰症,結核,甲状腺機能亢進症
【低値を示す疾患】
特発性副甲状腺機能低下症,ビタミンD欠乏症,続発性副甲状腺機能低下症,腎不全,腎障害,くる病,ネフローゼ症候群
関連疾患
A15-A19:結核 → A15-A19:結核
E05.9.5:甲状腺機能亢進症 → E00-E07:甲状腺疾患
D86.9.1:サルコイドーシス → D80-D89:免疫機構の疾患
E21.0.1:原発性副甲状腺機能亢進症 → E20-E35:その他の内分泌疾患
E67.3.1:ビタミンD過剰症 → E65-E68:肥満
E55.0.1:くる病 → E50-E64:その他の栄養欠乏疾患
N04.9.3:ネフローゼ症候群 → N00-N08:糸球体疾患
E20.0.1:特発性副甲状腺機能低下症 → E20-E35:その他の内分泌疾患
E55.9.2:ビタミンD欠乏症 → E50-E64:その他の栄養欠乏疾患
E89.2.2:続発性副甲状腺機能低下症 → E70-E90:代謝疾患
N19.3:腎不全 → N17-N19:腎不全
N28.9.5:腎障害 → N25-N29:その他の腎・尿管の疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.