WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 有効治療濃度 採血時期 |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00368 |
メトトレキサートmethotrexate3M725-0000-023-024 |
遠心
|
03 ↓
02 |
7日 冷蔵 |
EIA | μmol/L 中毒域(大量投与時) |
管理料[470] B001 2イ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
00368 |
メトトレキサートmethotrexate3M725-0000-023-024 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
03 ↓
02 |
7日 冷蔵 |
EIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
μmol/L 中毒域(大量投与時) |
管理料[470] B001 2イ |
2~3日 |
備考
算定
- チャート参照:特定薬剤治療管理料
参考
- 主な商品名:メソトレキセート
「薬毒物検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]血中薬物検査をご依頼の際は、分離剤入り採血管は使用しないでください(測定値が分離剤の影響を受ける場合があります)。
診療報酬
- 保険名称:特定疾患治療管理料/特定薬剤治療管理料1
- 実施料:管理料[470]
- 診療報酬区分:B001 2イ
チャート
容器
容器番号03:汎用容器(分離剤なし)
- 容量: 5.5mL・9mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 血中薬物濃度
(血清の場合)
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
参考文献
中原佑香里, 他: 医学と薬学 72, (4), 761, 2015.
検査項目解説
臨床的意義
白血病や絨毛性疾患、関節リウマチの治療に使われる葉酸代謝拮抗剤である。著明な骨髄抑制と腎毒性があり血中濃度測定が重要である。
1.作用
メトトレキサートは、白血病や絨毛性疾患に使われる抗がん剤である。また、免疫抑制により、関節リウマチによる関節の腫れや痛みを改善する。有効である反面、強い副作用のため、投与には慎重を期す。消化管の機能低下で吸収が遷延し、腎機能低下で予想外の高い血中濃度をもたらすことがあるため、血中濃度が測定される。
本剤は核酸合成に必要な活性葉酸を産生させるDHFR(dihydrofolate reductase)の働きを阻止し、チミジル酸合成およびプリン合成系を阻害する形で細胞増殖を抑制する。
メトトレキサートは肝臓において7-ハイドロキシ-メトトレキサートに代謝され、α相で4.5時間、β相で28時間の2相性の半減期を示す。また、最初の24時間で約75 %が尿中に、15 %が糞便中に排泄される。
2.禁忌
本剤の成分に対し重篤な過敏症の既往歴のある患者、肝障害のある患者、腎障害のある患者、胸水・腹水などのある患者には投与しない。
3.採血時期
ロイコボリン救援療法時24,48,72時間後。
【主に用いられる疾患】
慢性リンパ性白血病,慢性骨髄性白血病,関節リウマチ,絨毛性疾患
【副作用】
重症感染症,無顆粒球症,間質性肺炎,肝不全,肝障害,急性腎障害,ショック
関連疾患
C91.1.1:慢性リンパ性白血病 → C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
C92.1.1:慢性骨髄性白血病 → C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
M06.9.2:関節リウマチ → M05-M14:炎症性多発性関節疾患
O01.9.2:絨毛性疾患 → O00-O08:絨毛性疾患・子宮外妊娠
B99.3:重症感染症 → B99-B99:感染症
D70.17:無顆粒球症 → D70-D77:その他の血液疾患
J84.9.1:間質性肺炎 → J80-J84:その他の肺疾患
K72.9.6:肝不全 → K70-K77:肝疾患
K76.9.4:肝障害 → K70-K77:肝疾患
N28.8.2:急性腎障害 → N25-N29:その他の腎・尿管の疾患
R57.9.1:ショック → R50-R69:全身症状・徴候
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.