WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 10 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01006 |
アンジオテンシンⅠ転換酵素 |
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
笠原法 | IU/L 7.7~29.4 |
136 D007 39 生Ⅰ |
1~2日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
01006 |
アンジオテンシンⅠ転換酵素 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
笠原法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
IU/L 7.7~29.4 |
136 D007 39 生Ⅰ |
1~2日 |
備考
検体
- EDTA血漿は検査不可。
- チャート参照:生化学検査・免疫血清学検査などにおいて、多項目同時依頼の際の必要血清量は、[0.45 + (0.05 x 依頼項目数)]mLが目安となります。
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/アンギオテンシンⅠ転換酵素(ACE)
- 実施料:136
- 診療報酬区分:D007 39
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
チャート
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
参考文献
Kasahara, Y. et al.: Clin. Chem. 27, 1922, 1981.
検査項目解説
臨床的意義
アンジオテンシンⅠをⅡに変換する酵素を測定する検査である。血圧との関連はないとされる。
アンジオテンシンⅠ転換酵素(ACE)は、生体内に広く分布し、特に肺をはじめとする血管内皮細胞に多く存在する酵素である。レニン-アンジオテンシン系においてアンジオテンシンⅠのC末端からヒスチジン-ロイシンを切断してアンジオテンシンⅡを生成する働きを持つ。
ACEは、サルコイドーシスの類上皮細胞肉芽腫に多量に存在していることから、サルコイドーシスの補助診断や病態把握、経過観察に用いられ、活動性サルコイドーシス患者の80 %以上に著明な高値を示すといわれている。
ステロイド治療中のサルコイドーシス症例において、ACEは比較的速やかに低下することがあるので、投与開始前に測定することが必要である。また、降圧剤としてよく用いられるACE阻害薬投与でも低下する。
アンジオテンシンⅠからⅡの変換は、主に血管内皮細胞中のACEにより血液の肺循環中に行われるので、本酵素の上昇により高血圧を来すことはない。
【高値を示す疾患】
サルコイドーシス,甲状腺機能亢進症,糖尿病,肝硬変症,腎不全,腎障害
【低値を示す疾患】
多発性骨髄腫,慢性リンパ性白血病,甲状腺機能低下症
関連疾患
N19.3:腎不全 → N17-N19:腎不全
N28.9.5:腎障害 → N25-N29:その他の腎・尿管の疾患
D86.9.1:サルコイドーシス → D80-D89:免疫機構の疾患
E05.9.5:甲状腺機能亢進症 → E00-E07:甲状腺疾患
E14.91:糖尿病 → E10-E14:糖尿病
K74.6.13:肝硬変症 → K70-K77:肝疾患
E03.9.4:甲状腺機能低下症 → E00-E07:甲状腺疾患
C90.0.5:多発性骨髄腫 → C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
C91.1.1:慢性リンパ性白血病 → C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.