WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 10 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00234 |
IgAIgA5A015-0000-023-061 |
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
TIA | mg/dL 110~410 |
38 D015 4 免疫 |
1~2日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
00234 |
IgAIgA5A015-0000-023-061 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
TIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
mg/dL 110~410 |
38 D015 4 免疫 |
1~2日 |
備考
検体
- チャート参照:生化学検査・免疫血清学検査などにおいて、多項目同時依頼の際の必要血清量は、[0.45 + (0.05 x 依頼項目数)]mLが目安となります。
参考
- チャート参照:透析管理料の対象項目です。
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
診療報酬
- 保険名称:血漿蛋白免疫学的検査/免疫グロブリン
- 実施料:38
- 診療報酬区分:D015 4
- 判断料区分:免疫学的検査
「IgG」、「IgA」、および「IgM」を測定した場合に、それぞれの実施料を算定できます。
チャート
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
参考文献
櫻林郁之介, 他: 日本臨牀 42, (春季臨増), 1214, 1984.
検査項目解説
臨床的意義
IgGに次ぎ高濃度で血中に存在する免疫グロブリンである。2つのサブクラスに分類され、二量体の分泌型IgAは局所免疫を担う。
IgAは、分子量約170,000の糖タンパクで、IgGに次ぎ高濃度で血中に存在する免疫グロブリンである。Heavy chainがα1、α2の2種類存在しているため、IgA1とIgA2の2つのサブクラスに分類される。この濃度比はIgA1:IgA2=10:1程度である。IgAには分子量約50,000のsecretory componentを介して2分子のIgAが重合した二量体(分泌型IgA)が存在する。分泌型IgAは局所免疫に関与し、乳汁、唾液、涙液、鼻汁などに分泌され、非特異的に異物を認識する。
単分子の免疫グロブリンは通常2本のHeavy chain(IgAではα鎖)と全ての免疫グロブリンに共通であるLight chain(κ鎖かλ鎖のいずれかを2本)よりなる。Fab部分の可変領域の多様性により、免疫グロブリンは各種抗原に対し多クローン性で存在している。
多クローン性のIgAが増加する疾患として慢性炎症や慢性肝炎、肝硬変が挙げられるが、特異なものとして腎系球体メサンギウムにIgAが沈着するIgA腎症がある。本症ではおおよそ半数の症例に血中IgAの増加を認めるが補体の量は異常を示さない。また、リウマチなどの膠原病でIgAは高値を示すことがある。
単クローン性の増加を示す疾患としてはIgA型骨髄腫があり、骨髄腫全体に占める割合は約1/4である。他に本態性M蛋白血症(MGUS)や一部のリンパ腫などで高値を示す。単クローン性か多クローン性かの判別には免疫電気泳動を行う。
【高値を示す疾患】
伝染性単核症,重鎖病,クリオグロブリン血症,慢性肝炎,肝硬変症,肝障害,関節リウマチ,IgA腎症
【低値を示す疾患】
ネフローゼ症候群,腎不全,腎障害
関連疾患
B27.9.3:伝染性単核症 → B25-B34:その他のウイルス性疾患
C88.2.3:重鎖病 → C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
D89.1.1:クリオグロブリン血症 → D80-D89:免疫機構の疾患
K73.9.2:慢性肝炎 → K70-K77:肝疾患
K74.6.13:肝硬変症 → K70-K77:肝疾患
K76.9.4:肝障害 → K70-K77:肝疾患
M06.9.2:関節リウマチ → M05-M14:炎症性多発性関節疾患
N02.8.1:IgA腎症 → N00-N08:糸球体疾患
N04.9.3:ネフローゼ症候群 → N00-N08:糸球体疾患
N19.3:腎不全 → N17-N19:腎不全
N28.9.5:腎障害 → N25-N29:その他の腎・尿管の疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.