WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00503 |
ヘモグロビン |
|
13 |
冷蔵凍結不可 |
SLS-Hb法 | g/dL M 13.5~17.5 |
21 D005 5 血液 |
1~2日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
00503 |
ヘモグロビン |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
|
13 |
冷蔵凍結不可 |
SLS-Hb法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
g/dL M 13.5~17.5 |
21 D005 5 血液 |
1~2日 |
備考
診療報酬
- 保険名称:血液形態・機能検査/末梢血液一般検査
- 実施料:21
- 診療報酬区分:D005 5
- 判断料区分:血液学的検査
実施料は、「末梢血液一般検査」として一連の算定となります。
チャート
容器
容器番号13:血液学容器
- 採取量: 2mL・3mL・4mL
- 添加剤: EDTA-2K
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 末梢血液一般検査,
血液像,
血液型,
直接クームス試験,
遺伝子検査
参考文献
巽 典之, 他: 日臨検自動化会誌 12, 102, 1987.
検査項目解説
臨床的意義
血液中の血色素であるヘモグロビンを測定する検査である。貧血などの血液疾患のスクリーニング検査として用いられる。
ヘモグロビン(Hb)とは、酸素の運搬を担う赤血球中の赤い色素タンパク質である。本検査は、ヘモグロビンの血中濃度を測定しており、赤血球数、ヘマトクリットなどの値とともに貧血のタイプと重症度の診断に用いられる。
血色素量には個人差があり、一日のうちでも時間的にわずかな変動がみられる。一般に、朝食後に高く、夜間睡眠中は低い傾向がある。また、ストレスによる多血症などの生活環境、月経で低値となる性差、高齢者で低くなる加齢などの生理的影響がみられる。
生活環境では、空気の薄い高地に居住する住民や、長く高地に滞在した者は、標高の低い所にいる住民に比べ血色素量は高い。また、年齢では、新生児は19.5±5 g/dLで、その後急速に低下し生後6カ月ごろで12.0 g/dL前後となる。5歳くらいまではこの値で推移し、15歳くらいまで徐々に増加し、成人とほぼ同じ値になるとともに、男女差が生じるようになる。男性は21~25歳くらいが最も高く、以後加齢とともに低下傾向がみられる。成人女性では男性より低値を示し、年齢的差異よりも月経量や鉄分の摂取状態などの影響を受けやすい。高齢者では男女とも低値を示し、基準値を下回るにもかかわらず、年齢相応にみれば健康的な日常生活を送る人も多い。
Hbの値と他の血算値により赤血球1個当たりの平均赤血球血色素量(MCH)と赤血球1個に含まれる平均赤血球血色素濃度(MCHC)を求めることができる。
【高値を示す疾患】
多血症,脱水症
【低値を示す疾患】
鉄欠乏性貧血,悪性貧血,溶血性貧血,自己免疫性溶血性貧血,再生不良性貧血,鉄芽球性貧血,葉酸欠乏症
関連疾患
D75.1.7:多血症 → D70-D77:その他の血液疾患
E86.7:脱水症 → E70-E90:代謝疾患
E53.8.6:葉酸欠乏症 → E50-E64:その他の栄養欠乏疾患
D50.9.2:鉄欠乏性貧血 → D50-D53:栄養性・出血性貧血
D51.0.2:悪性貧血 → D50-D53:栄養性・出血性貧血
D55-D59:溶血性貧血 → D55-D59:溶血性貧血
D59.1.4:自己免疫性溶血性貧血 → D55-D59:溶血性貧血
D61.9.4:再生不良性貧血 → D60-D64:その他の貧血
D64.3.2:鉄芽球性貧血 → D60-D64:その他の貧血
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.