検査項目解説 掲載内容は、2022 年 5 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00501 |
白血球数 (WBC)2A010-0000-019-309 |
|
13 |
冷蔵凍結不可 |
フローサイトメトリー法 | /μL 3,300~9,000 |
21 D005 5 血液 |
1~2日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
00501 |
白血球数 (WBC)2A010-0000-019-309 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
|
13 |
冷蔵凍結不可 |
フローサイトメトリー法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
/μL 3,300~9,000 |
21 D005 5 血液 |
1~2日 |
備考
診療報酬
- 保険名称:血液形態・機能検査/末梢血液一般検査
- 実施料:21
- 診療報酬区分:D005 5
- 判断料区分:血液学的検査
実施料は、「末梢血液一般検査」として一連の算定となります。
チャート

容器
臨床的意義
白血病などの血液疾患や炎症性疾患の診断・経過観察に用いられるスクリーニング検査。
細菌や異物などが体内に侵入して起こる炎症や、白血病などの血液疾患の診断、経過観察に用いられるスクリーニング検査である。一般に白血球数は、炎症性疾患や血液系悪性腫瘍で増加し、骨髄抑制状態で減少する。
白血球は単に数だけでなく、その構成も見る必要がある。たとえば高齢者の炎症では白血球数はそれほど増加しなくても、好中球に核の左方移動と言われる、桿状核球の増加がみられる。また、Ⅰ型アレルギー性疾患では好酸球が増加する。さらに、骨髄芽球など病的細胞が出現しても、白血球数は基準範囲内にとどまる場合がある(白血球像の項を参照)。
一般に乳児~就学前の幼児では成人より高値をとり、健常でも10,000/μL前後の値を示し、主体はリンパ球である。また、新生児は約20,000/μLと著明に高いが、生後数日で10,000前後まで低下する。成人では、喫煙者で高めの値をとり、10,000/μL程度を示すこともまれではない。
【高値を示す病態】
[急性感染症] (細菌感染症)肺炎、虫垂炎、骨髄炎、扁桃炎など (ウイルス感染症の一部)伝染性単核球症など
[血液系悪性腫瘍]骨髄性白血病、リンパ性白血病、単球性白血病
[脱水による血液濃縮]他の血算項目(RBC、Htなど)の上昇や電解質異常を伴う
[薬剤]ステロイド全身投与時
【低値を示す病態】
敗血症、ウイルス感染の一部(麻疹、風疹など)、膠原病、急性白血病、悪性再生不良性貧血、無顆粒球症、抗がん剤投与時、放射線障害、顆粒球減少症
参考文献
巽 典之, 他: 日臨検自動化会誌 12, 102, 1987.