検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2021年10月1日時点の情報です。

入力コード 00602  統一コード 1A015 
項目名 蛋白定量[尿検査]
protein, quantitative, urine
実施料
7
判断料区分 尿便 
健康保険名称  尿中特殊物質定性定量検査/尿蛋白 
検査方法
ピロガロールレッド法
検査材料
蓄尿 または 部分尿
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 蓄尿 1
25
冷蔵
または
2 部分尿 1
25
冷蔵
検査材料備考

※蓄尿の場合は、依頼書に1日蓄尿量を必ず明記してください。

※部分尿は基準値の設定はありません。報告単位はmg/dLです。

報告所要日数
1~2日
基準値(単位)  

(蓄尿)
20~120 mg/day

臨床的
意義 
尿中の蛋白量を測定し、腎疾患の早期発見や治療効果をみる検査。
   腎泌尿器系疾患のスクリーニングに用いられるもっとも基本的な検査のひとつである。

 尿蛋白の測定には、一般に試験紙法による半定量がスクリーニングに用いられる。しかし、蛋白の種類により感度が異なるため、ベンスジョーンズ蛋白のスクリーニングや腎不全患者での経過観察には本法のような定量検査が必要となる。

 生理的条件下での蛋白尿には次のようなものが知られている。すなわち、過激な運動、精神的ストレス、多量の肉食、熱い湯での入浴後、月経前などに生理的蛋白尿が一過性に出現する。起立性蛋白尿は小児に多くみられ、起立時に出現し安静臥床にて消失することが知られている。しかし、これらはいずれも一過性で、蛋白量も少ない。

 腎疾患以外の病態でみられる蛋白尿には、発熱時や黄疸に認められる熱性蛋白尿、尿路の炎症による血液・膿・粘液などの混入にもとづく仮性蛋白尿、多発性骨髄腫や原発性マクログロブリン血症によるBence Jones蛋白、溶血や筋肉崩壊に伴うヘモグロビン尿、ミオグロビン尿などの特異な蛋白尿が知られている。

 一方、本来の腎疾患(糸球体腎炎、ネフローゼ症候群など)による蛋白尿を腎性蛋白尿といい、糸球体性蛋白尿と尿細管性蛋白尿に分類される。いずれも持続的かつ比較的多量な蛋白尿であるが、糸球体性蛋白尿以外では蛋白量が病態の軽重と必ずしも一致しない。

 一般に糸球体性蛋白尿では腎糸球体の選択的蛋白透過性の喪失により、アルブミンなど分子量の小さい蛋白からIgGなど比較的大きい蛋白まで広範に認められる。

 IgMやα2マクログロブリンなど巨大分子蛋白が出現する場合は、尿路結石、腫瘍など物理的損傷が推定される。一方、尿細管性蛋白尿では、一般に分子量の小さい蛋白が主体である。これらの鑑別には尿蛋白の電気泳動による分画や個々の成分測定、あるいは免疫電気泳動が必要となるが、簡便な精査には尿沈渣が有用である。ただし、尿沈渣は保存により細胞成分の破壊、細菌の繁殖がみられるため、新鮮尿での検査が必要である(蓄尿での沈渣は不正確)。

 蓄尿の際には、正確に全量を測りとる必要がある。

【陽性を示す病態】
 [糸球体性蛋白尿] 糸球体腎炎、腎不全、尿毒症、ネフローゼ症候群、腎硬化症、膠原病、IgA腎症、糖尿病 など
 [尿細管性蛋白尿] アミロイドーシス、妊娠中毒 など
関連項目 総蛋白 (TP), アルブミン (Alb)<改良BCP法>, 尿中アルブミン, NAG, α1マイクログロブリン (α1M) 〈血清〉, α1マイクログロブリン (α1M) 〈尿〉, β2マイクログロブリン 〈血清〉, β2マイクログロブリン 〈尿〉, 尿中トランスフェリン, 尿中Ⅳ型コラーゲン, 免疫電気泳動 (抗ヒト全血清による定性), 免疫電気泳動 (免疫固定法によるM蛋白同定), 糖定量[尿検査],
 

※総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

容  器 
提出容器
 

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