WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 10 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01142 |
レチノール結合蛋白 |
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
LA(ラテックス凝集比濁法) | mg/dL M 2.7~6.0 |
132 D015 15 免疫 |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
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01142 |
レチノール結合蛋白 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
LA(ラテックス凝集比濁法) |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
mg/dL M 2.7~6.0 |
132 D015 15 免疫 |
2~3日 |
診療報酬
- 保険名称:血漿蛋白免疫学的検査/レチノール結合蛋白(RBP)
- 実施料:132
- 診療報酬区分:D015 15
- 判断料区分:免疫学的検査
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
参考文献
三浦信樹, 他: 臨床病理 57, (3), 195, 2009.
検査項目解説
臨床的意義
血中レチノールの特異的輸送タンパク質である。肝胆道疾患や腎疾患の病態把握、栄養状態の把握に用いる。
レチノール結合タンパク(RBP)は、血中レチノール(ビタミンA)の特異輸送タンパク質であり、主に肝臓で生成される。腸管より吸収されたレチノールはいったん肝臓に貯蔵され、RBPと結合して血中に分泌されるため、血中ビタミンA濃度は肝臓のRBP生成能と並行する。また、RBPの生成自体は肝細胞のビタミンAレベルによる調節を受けており、ビタミンAとRBPの動きも並行する場合が多い。
ビタミンAと結合したRBPは、さらにプレアルブミン(PA)と複合体を形成して標的組織に転送されるが、ビタミンAを組織内に移行させた後にはPAから遊離し、腎糸球体の濾過および尿細管での再吸収を経て異化される。
RBPは、血中の半減期が12~14時間と短くプレアルブミンなどと同様にrapid turnover proteinとしての性質を有する。このため、短期間の栄養状態の変動を捉える有用な指標となり、術前の栄養状態の把握などにも用いられる。また、肝胆道疾患や腎疾患の病態把握にも用いられ、前者で血中濃度は減少し、後者で増加する。
透析患者において、腎不全では糸球体濾過機能の低下に伴ってRBPが著明な高値を示す。血中RBP値の上昇は遊離型RBPの増加によるものであるため、ビタミンAとのモル比が変動する(正常者の血中RBP/レチノール比は約1.2である)。尿細管障害では再吸収機能障害のため、尿中にRBPが排泄されるようになる。
【高値を示す疾患】
脂肪肝,腎不全,腎障害
【低値を示す疾患】
栄養失調,甲状腺機能亢進症,ビタミンA欠乏症,外傷
関連疾患
K76.0.1:脂肪肝 → K70-K77:肝疾患
N19.3:腎不全 → N17-N19:腎不全
N28.9.5:腎障害 → N25-N29:その他の腎・尿管の疾患
E05.9.5:甲状腺機能亢進症 → E00-E07:甲状腺疾患
E50.9.1:ビタミンA欠乏症 → E50-E64:その他の栄養欠乏疾患
T14.9.1:外傷 → T08-T14:その他の損傷
E46.1:栄養失調 → E40-E46:栄養失調
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.