WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

01186

プロテインC 《抗原量》protein C

2B700-0000-022-062

血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.3

15

 

02

 

 

2週

LPIA

%

62~131

包括226

D006 30

血液

2~5日

項目
コード
検査項目

01186

プロテインC 《抗原量》protein C

2B700-0000-022-062

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.3

15

 

02

 

 

2週

LPIA
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

%

62~131

包括226

D006 30

血液

2~5日

備考

検体

  • 必ず血漿分離の上、ご提出ください。
  • 検体提出(容器番号02)は、4mL容器をご使用ください。
  • チャート参照:出血凝固検査において、多項目同時依頼の際の必要血漿量は、[0.40 + (0.10 x 依頼項目数)]mLが目安となります。

「出血凝固検査」中分類共通の特記事項

  • クエン酸血漿をご提出の際は、3.2%クエン酸ナトリウム液0.2mL入り容器に血液1.8mLを正確に入れ、全量2.0mLにしてよく混和後、温度設定18℃~25℃、1,500×gで15分以上または2,000×gで10分以上遠心分離し、血漿を凍結してご提出ください。
    [ご参考]「遠心力の換算表」(チャート参照)を掲載しています。

診療報酬

  • 保険名称:出血・凝固検査/プロテインC抗原
  • 実施料:包括226
  • 診療報酬区分:D006 30
  • 判断料区分:血液学的検査

チャート

多項目同時依頼の血漿量目安(出血凝固検査)

容器

容器番号15:血液凝固検査用容器

  • 採取量: 1.8mL
  • 添加剤: 3.2%クエン酸Na
    0.2mL
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および外袋表示
  • 主な検査項目: 凝固因子活性,
    PT,APTT,FIB,
    AT,血中FDP

容器番号02:汎用容器

  • 容量: 4mL・10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 血清,血漿提出用

参考文献

有村国明, 木村典子: 機器・試薬 15, 159, 1992.

検査項目解説

臨床的意義

血管内皮細胞で活性化され、抗凝固作用を発揮するビタミンK依存性のタンパク質である。減少により血栓傾向となる。

 プロテインCは、プロテインSとともに血液凝固を抑制するビタミンK依存性タンパク質であり、分子量は約62,000で、肝臓で合成される。血液凝固反応により生成された凝固第Ⅹa因子やトロンビンなどは、血中のセリンプロテアーゼインヒビター(serpin)であるアンチトロンビンにより活性を制御され、凝固反応が過剰進行しないよう調節されている。一方、血管内壁には第Ⅹa因子やトロンビンなどを抑制する別の制御系としてプロテインCが存在し、凝固反応を抑制している。プロテインCが関与する一連の血液凝固反応は、プロテインC凝固制御系と呼ばれる。

 プロテインCは、血管内皮細胞表面において、トロンボモジュリンと結合したトロンビンによって分解され、活性型のプロテインC(APC)となる。APCは、活性中心にセリンを持つタンパク質融解酵素(セリンプロテアーゼ)であり、プロテインCとはつまりその前駆体と考えることができる。APCは、そのコファクター(補因子)であるプロテインSと結合し、血小板や内皮細胞膜上で、第Ⅷa因子や第Ⅴa因子の失活化を行っている。また、APCは、プラスミノーゲンアクチベーターインヒビター1(PAI-1)と反応し、血管内局所におけるPAI-1濃度を低下させることにより、組織プラスミノーゲンアクチベーター(t-PA)濃度を上昇させ、線溶系を亢進させる。APCは最終的には、血漿中SerpinのプロテインCインヒビターやα1アンチトリプシンと複合体を形成して代謝される。

 活性低下は、ワーファリンのようなビタミンK拮抗性抗凝固剤の投与や、腸内細菌叢の破壊などのビタミンK異常により発症することが多く、血栓形成傾向を示す。

 検査には定量と活性があるが、いずれも標準物質に対する比率(%)で報告される。

【低値を示す疾患】

プロテインC欠乏症ビタミンK欠乏症動脈血栓症静脈血栓症腎不全腎障害

関連疾患

D68.5.3:プロテインC欠乏症 D65-D69:凝固障害
E56.1.1:ビタミンK欠乏症 E50-E64:その他の栄養欠乏疾患
I74.9.4:動脈血栓症 I70-I79:動脈・細動脈・毛細血管の疾患
I82.9.3:静脈血栓症 I80-I89:静脈・リンパ管・リンパ節の疾患
N19.3:腎不全 N17-N19:腎不全
N28.9.5:腎障害 N25-N29:その他の腎・尿管の疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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