WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

04613

トロンボモジュリン 〈血清〉
(TM)

2B730-0000-023-052

血液
1

遠心

 

血清
0.3

01

 

02

 

 

4週

CLEIA

U/mL

12.1~24.9

包括204

D006 28

血液

2~5日

項目
コード
検査項目

04613

トロンボモジュリン 〈血清〉
(TM)

2B730-0000-023-052

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
1

遠心

 

血清
0.3

01

 

02

 

 

4週

CLEIA
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

U/mL

12.1~24.9

包括204

D006 28

血液

2~5日

備考

検体

  • 検体提出(容器番号02)は、4mL容器をご使用ください。

診療報酬

  • 保険名称:出血・凝固検査/トロンボモジュリン
  • 実施料:包括204
  • 診療報酬区分:D006 28
  • 判断料区分:血液学的検査

膠原病の診断もしくは経過観察、またはDICもしくはそれに引き続いて起こるMOF観察のために測定した場合のみ算定できます。

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

容器番号02:汎用容器

  • 容量: 4mL・10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 血清,血漿提出用

参考文献

天野景裕, 他: 臨床病理 39, 967, 1991.

検査項目解説

臨床的意義

血管内皮細胞で産生され、抗凝固作用と線溶促進作用を持つタンパク質である。全身性血管障害を来す疾患で高値を示す。

 トロンボモジュリン(TM)は、血管内皮細胞で産生され、血液の流動性を維持するタンパク質である。575個のアミノ酸からなり、血管内皮細胞膜を貫通して血管腔へ突出して存在している。血中に生じたトロンビンを捕縛し1対1の複合体を形成して、プロティンCを活性化するだけでなく、第Ⅴa、第Ⅷa因子を特異的に阻害することで、トロンビン産生を抑制する働きを有する。いわば凝固系を抑制する血管内皮細胞機能のマーカーである。血液の流動性を維持する上でTMは重要な位置を占めている。

 血中TMの上昇は、血管内皮細胞の障害や破壊によるTMの遊離に起因する場合と、代謝や排泄の不良によりで血中に貯留する場合とがある。前者は膠原病や糖尿病における細小血管障害や播種性血管内凝固(DIC)、血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)などの全身性血管障害を来す疾患で発症し、後者は腎不全での排泄機能障害が原因となる。

 したがって、糖尿病に伴う腎症では、血管障害と排泄障害により血中TMは著明な高値を示し、尿中TMは減少する。一方、DICでは増悪時にTMが増加し改善とともに低下するが、改善をみない場合には高値を持続する。

 よって、血中TM高値の場合には血管内皮障害を考えるとともに、尿中TMも測定を行い尿中へ排泄されるTMの量を把握し代謝・排泄障害の有無を確認する必要がある。

 日内、日差変動や性差は認められないが、駆血帯の過度の使用による採血は避けた方がより正確な値が得られる。

【高値を示す疾患】

播種性血管内凝固多臓器不全糖尿病リウマチ熱全身性エリテマトーデス腎不全腎障害

関連疾患

D65.8:播種性血管内凝固 D65-D69:凝固障害
R68.8.10:多臓器不全 R50-R69:全身症状・徴候
E14.91:糖尿病 E10-E14:糖尿病
I00-I02:リウマチ熱 I00-I02:リウマチ熱
M32.9.3:全身性エリテマトーデス M30-M36:全身性結合組織疾患
N19.3:腎不全 N17-N19:腎不全
N28.9.5:腎障害 N25-N29:その他の腎・尿管の疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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