WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

00602

蛋白定量 [尿検査]protein, quantitative [urine]

1A015-0000-004-271

1A015-0000-001-271

蓄尿
1

または

部分尿
1

25

 

25

冷蔵

 

冷蔵

ピロガロールレッド法

mg/day

20~120
(蓄尿)

7

D001 1

尿便

1~2日

項目
コード
検査項目

00602

蛋白定量 [尿検査]protein, quantitative [urine]

1A015-0000-004-271

1A015-0000-001-271

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
蓄尿
1

または

部分尿
1

25

 

25

冷蔵

 

冷蔵

ピロガロールレッド法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

mg/day

20~120
(蓄尿)

7

D001 1

尿便

1~2日

備考

依頼

  • 蓄尿の場合は、依頼書に1日蓄尿量を必ず明記してください。

検体2

  • 部分尿は基準値の設定はありません。報告単位はmg/dLです。

参考

  • 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

「尿検査」中分類共通の特記事項

  • [ご参考]「尿検体の採取方法」(チャート参照)を掲載しています。

診療報酬

  • 保険名称:尿中特殊物質定性定量検査/尿蛋白
  • 実施料:7
  • 診療報酬区分:D001 1
  • 判断料区分:尿・糞便等検査

容器

容器番号25:尿一般容器

  • 容量: 10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 尿一般検査

参考文献

小田切隆貢, 他: 機器・試薬 24, 21, 2001.

検査項目解説

臨床的意義

尿中のタンパク質量を測定し、腎疾患の早期発見や治療効果を調べる検査である。

 本検査は、腎泌尿器系疾患のスクリーニングに用いられる最も基本的な検査のひとつである。

 尿蛋白の測定には、一般に試験紙法による半定量がスクリーニングに用いられる。しかし、タンパク質の種類により感度が異なるため、ベンス・ジョーンズ蛋白のスクリーニングや腎不全患者での経過観察には、定量検査が必要となる。

 腎疾患以外の病態でみられるタンパク尿には、発熱時や黄疸に認められる熱性タンパク尿、尿路の炎症による血液・膿・粘液などの混入に基づく仮性タンパク尿、多発性骨髄腫や原発性マクログロブリン血症によるベンス・ジョーンズ蛋白、溶血や筋肉崩壊に伴うヘモグロビン尿、ミオグロビン尿などの特異なタンパク尿が知られている。

 一方、本来の腎疾患(糸球体腎炎、ネフローゼ症候群など)によるタンパク尿を腎性タンパク尿といい、糸球体性タンパク尿と尿細管性タンパク尿に分類される。いずれも持続的かつ比較的高濃度なタンパク尿であるが、糸球体性タンパク尿以外ではタンパク質量が病勢と必ずしも一致しない。

 一般に糸球体性タンパク尿では腎糸球体の選択的タンパク透過性の喪失により、アルブミンなど分子量の小さいタンパク質からIgGなど比較的大きいタンパク質まで広範に認められる。

 蓄尿の際には、正確に全量を測りとる必要がある。

【陽性を示す疾患】

糖尿病アミロイドーシス膠原病IgA腎症ネフローゼ症候群糸球体腎炎腎不全尿毒症腎硬化症腎障害

関連疾患

E14.91:糖尿病 E10-E14:糖尿病
E85.9.1:アミロイドーシス E70-E90:代謝疾患
M35.9.3:膠原病 M30-M36:全身性結合組織疾患
N02.8.1:IgA腎症 N00-N08:糸球体疾患
N04.9.3:ネフローゼ症候群 N00-N08:糸球体疾患
N05.9.1:糸球体腎炎 N00-N08:糸球体疾患
N19.3:腎不全 N17-N19:腎不全
N19.4:尿毒症 N17-N19:腎不全
N26.4:腎硬化症 N25-N29:その他の腎・尿管の疾患
N28.9.5:腎障害 N25-N29:その他の腎・尿管の疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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