WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01641 |
亜鉛 〈尿〉 |
単独検体
|
指定容器
59 |
4週 冷蔵 |
原子吸光法 | μg/L 64~947 |
132 D007 37 生Ⅰ |
3~6日 |
項目 コード |
検査項目 |
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01641 |
亜鉛 〈尿〉 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
単独検体
|
指定容器
59 |
4週 冷蔵 |
原子吸光法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
μg/L 64~947 |
132 D007 37 生Ⅰ |
3~6日 |
備考
検体
- 必ず指定容器を使用し、専用検体としてご提出ください(同じ容器を用いる項目は同一検体でも可)。
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/亜鉛(Zn)
- 実施料:132
- 診療報酬区分:D007 37
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
容器
容器番号59:金属分析用容器(尿)
- 容量: 10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器表示
- 主な検査項目: 尿中鉄,尿中銅,
亜鉛,マンガン,
クロム,水銀
検査項目解説
臨床的意義
代表的な必須微量金属であり、欠乏すると皮膚炎や味覚障害を来す。亜鉛欠乏症の診断に重要な検査である。
亜鉛(Zn)は、代表的な必須微量金属で、70種以上の酵素(金属酵素)の構成要素として生体のさまざまな代謝系の調節に関与している。
臨床的には、血清Znの過剰に遭遇することはまれであり、血清Znの低下を来す病態の方がはるかに多く、かつ重要である。
Zn欠乏により成長発育障害、性腺機能不全、皮膚病変、味覚・嗅覚異常などの障害が惹起される。欠乏症の判定は、一般に血清Zn値が用いられる。
亜鉛欠乏症の原因は、吸収・排泄機構の障害によるものと、摂取不足によるものの2つが挙げられる。摂取不足は低亜鉛食(菜食主義者など)のような例を除けば医原性のものが多い。特に長期静脈栄養や経腸栄養に伴う亜鉛欠乏症が重視されている。一方、腸性肢端皮膚炎は先天性亜鉛欠乏症として知られ、腸管からのZn吸収不良が原因である。2017年にはノベルジンが低亜鉛血症の適応となった。また、2018年には日本臨床栄養学会にて『亜鉛欠乏症の治療指針2018』が作成されている。
透析患者の血清Znは低値を示すことが多く、味覚・嗅覚異常や性欲減退を訴える例でより著しい。この原因には、腸管からのZn吸収不良が関与すると考えられており、Zn補充により改善される。
【高値を示す疾患】
- [血中]
- 溶血性貧血
- [尿中]
- 糖尿病,肝硬変症,危険因子への職業的曝露
【低値を示す疾患】
- [血中]
- 亜鉛欠乏症,鉄欠乏性貧血,再生不良性貧血,潰瘍性大腸炎,ネフローゼ症候群
- [尿中]
- パーキンソン症候群,多発性筋炎
関連疾患
E14.91:糖尿病 → E10-E14:糖尿病
K74.6.13:肝硬変症 → K70-K77:肝疾患
Z57:危険因子への職業的曝露 → Z55-Z65:危険因子への曝露
D55-D59:溶血性貧血 → D55-D59:溶血性貧血
D50.9.2:鉄欠乏性貧血 → D50-D53:栄養性・出血性貧血
D61.9.4:再生不良性貧血 → D60-D64:その他の貧血
K51.9.9:潰瘍性大腸炎 → K50-K52:非感染性腸炎・非感染性大腸炎
N04.9.3:ネフローゼ症候群 → N00-N08:糸球体疾患
G20.1:パーキンソン症候群 → G20-G26:錐体外路障害・異常運動
M33.2.1:多発性筋炎 → M30-M36:全身性結合組織疾患
E61.8.2:亜鉛欠乏症 → E50-E64:その他の栄養欠乏疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.