検査項目解説 掲載内容は、2023 年 5 月 1 日時点の情報です。

腫瘍関連検査

項目コード 検査項目 分類 実施料
判断科区分
所要日数

01840
5D015

αフェトプロテイン
(AFP)

肝細胞癌で上昇する腫瘍マーカーである。肝炎や肝硬変でも軽度~中等度に上昇をみる。

腫瘍関連検査
腫瘍関連検査

包括101

生Ⅱ

2~3日

27710
5D018

AFPレクチン分画

AFPを分別測定することで、肝細胞癌と肝硬変などとを鑑別する検査である。肝細胞癌の診断に有用である。

腫瘍関連検査
腫瘍関連検査

包括190

生Ⅱ

3~4日

01803
5D010

癌胎児性抗原
(CEA)

消化管の悪性腫瘍を中心に、最も汎用性の広い腫瘍マーカーである。

腫瘍関連検査
腫瘍関連検査

包括99

生Ⅱ

2~3日

03825
5D025

塩基性フェトプロテイン
(BFP)

臓器特異性は低いが各種がんにおいて比較的一定の陽性率を示す腫瘍マーカーであり、術後の再発の指標としても有用である。

腫瘍関連検査
腫瘍関連検査

包括150

生Ⅱ

3~6日

26551
5D320

組織ポリペプチド抗原
(TPA)

臓器特異性は低く、さまざまながんにおいて高値となる。がんの増殖活性を反映するため、治療経過の把握に有用な指標である。

腫瘍関連検査
腫瘍関連検査

包括110

生Ⅱ

2~3日

01138
5D130

CA19-9

膵癌、胆道癌をはじめとする各種消化器癌で上昇する腫瘍マーカーである。血液型Lewis抗原の影響を受ける。

腫瘍関連検査
腫瘍関連検査

包括124

生Ⅱ

2~3日

03819
5D220

SPan-1抗原

膵癌をはじめとする消化器の腫瘍マーカーである。良性疾患での偽陽性率が低いといわれる。

腫瘍関連検査
腫瘍関連検査

包括144

生Ⅱ

2~4日

02948
5D170

DUPAN-2

特に膵癌、胆道癌などで上昇する血中腫瘍マーカーである。ルイス抗原陰性者でも使用可能である。

腫瘍関連検査
腫瘍関連検査

包括118

生Ⅱ

3~5日

01301
3B195

エラスターゼ1

膵癌で比較的早期から上昇する腫瘍マーカーであるが、膵炎でも上昇をみる。

腫瘍関連検査
腫瘍関連検査

包括123

生Ⅱ

1~2日

01646
5D520

PIVKA-Ⅱ《CLIA》

凝固第Ⅱ因子の生合成不全生成物である。肝細胞癌に特異性の高い腫瘍マーカーで、AFPと相関が低く独立した指標になる。

腫瘍関連検査
腫瘍関連検査

包括135

生Ⅱ

2~3日

01500
5D175

シアリルLeX-i抗原
(SLX)

肺腺癌をはじめとする腺癌で高値を示す腫瘍マーカーであるが、胆のう癌や膵癌、卵巣癌に有用である。膵癌の鑑別においてはLewis血液型の影響を受けないとされる。

腫瘍関連検査
腫瘍関連検査

包括144

生Ⅱ

2~4日

03497
5D200

NCC-ST-439

膵癌、消化器系癌や肺腺癌、乳癌に有用な腫瘍マーカーである。CA19-9などよりがん特異性が高いとされている。

腫瘍関連検査
腫瘍関連検査

包括115

生Ⅱ

3~4日

26547
5D125

BCA225

乳癌に対する腫瘍マーカーである。乳癌術後のモニタリングや再発乳癌に対する治療効果判定に有用である。

腫瘍関連検査
腫瘍関連検査

包括158

生Ⅱ

2~3日

01192
5D120

CA15-3

乳癌の再発・転移のモニタリングに有用な腫瘍マーカーである。

腫瘍関連検査
腫瘍関連検査

包括115

生Ⅱ

2~3日

27468
5D560

抗p53抗体

癌抑制遺伝子p53の変異により生じた異常タンパク質に対する抗体である。既存の腫瘍マーカーとは相補的で、食道、大腸、乳癌で早期から上昇する。

腫瘍関連検査
腫瘍関連検査

包括163

生Ⅱ

2~3日

01181
5D410

神経特異エノラーゼ
(NSE)

小細胞肺癌、神経芽細胞腫、神経内分泌系腫瘍の診断と経過観察に有用な血中腫瘍マーカーである。

腫瘍関連検査
腫瘍関連検査

包括142

生Ⅱ

2~3日

07359
5D550

ガストリン放出ペプチド前駆体
(Pro GRP)

小細胞肺癌に特異性の高い血中の腫瘍マーカーである。

腫瘍関連検査
腫瘍関連検査

包括175

生Ⅱ

2~3日

01152
5D300

SCC抗原

子宮頸癌、肺癌、食道癌の他、扁平上皮癌で高値となる腫瘍マーカーである。

腫瘍関連検査
腫瘍関連検査

包括104

生Ⅱ

2~3日

05120
5D325

シフラ
(サイトケラチン19フラグメント)

肺の扁平上皮癌および腺癌の診断、経過観察に有用な血中腫瘍マーカーである。

腫瘍関連検査
腫瘍関連検査

包括158

生Ⅱ

2~3日

30233
5D600

メソテリン
(可溶型メソテリン関連蛋白)

胸膜の中皮内膜に発現する糖タンパクであり、アスベスト曝露などで発症する悪性中皮腫の血中マーカーである。

腫瘍関連検査
腫瘍関連検査

包括220

生Ⅱ

3~9日

02370
5D310

γ-セミノプロテイン
(γ-Sm)

遊離型PSAに相当する前立腺癌のマーカーである。

腫瘍関連検査
腫瘍関連検査

包括194

生Ⅱ

2~3日

05223
5D305

高感度PSA

前立腺癌で著明に増加するマーカーである。前立腺肥大でも上昇するが、10.0 ng/mlを超える場合には前立腺癌を強く疑う。

腫瘍関連検査
腫瘍関連検査

包括124

生Ⅱ

2~3日

06966
5D306

PSA-ACT

α1-アンチキモトリプシンと結合している前立腺特異抗原である。前立腺肥大症とがんの鑑別や、治療効果のフォローアップに適する検査である。

腫瘍関連検査
腫瘍関連検査

包括124

生Ⅱ

2~5日

06965
5D307

遊離型PSA

前立腺特異抗原(PSA)と同時に測定し、その比をとることで感度を向上できる指標である。

腫瘍関連検査
腫瘍関連検査

2~3日

26050
5D308

PSA F/T比

総PSAで軽度上昇を示すグレイゾーン領域で、肥大症とがんを判別する検査である。前立腺癌で低値を示す。

腫瘍関連検査
腫瘍関連検査

包括150

生Ⅱ

2~3日

00949
5D100

CA125

主に卵巣癌に有用な腫瘍マーカーである。子宮内膜症と子宮筋腫の鑑別にも用いられる。

腫瘍関連検査
腫瘍関連検査

包括140

生Ⅱ

2~3日

04315
5D103

CA602

主に卵巣癌で上昇する腫瘍マーカーである。CA125と高い相関を示す。

腫瘍関連検査
腫瘍関連検査

包括190

生Ⅱ

3~6日

27034
5D110

HE4
(ヒト精巣上体蛋白4)

卵巣癌の腫瘍マーカーとして、臨床的感度ではCA125に及ばないが、特異性は高い検査である。

腫瘍関連検査
腫瘍関連検査

包括200

生Ⅱ

3~5日

03611
5D153

シアリルTn抗原
(STN)

特に卵巣癌と再発性胃癌に有用な腫瘍マーカーである。卵巣癌全体では陽性率が低いものの、粘液性嚢胞腺癌では高値を示す。

腫瘍関連検査
腫瘍関連検査

包括146

生Ⅱ

2~4日

03774
5D150

CA72-4

消化器癌あるいは卵巣癌で上昇する腫瘍マーカーである。偽陽性率はきわめて低い。

腫瘍関連検査
腫瘍関連検査

包括146

生Ⅱ

2~3日

04314
5D155

CA54/61

主に卵巣癌(特にムチン性腺癌)で上昇する腫瘍マーカーである。

腫瘍関連検査
腫瘍関連検査

包括184

生Ⅱ

3~6日

12488
5D115

組織因子経路インヒビター2
(TFPI2)

卵巣癌の診断補助マーカーであり、CA125との相関性を持たない。

腫瘍関連検査
腫瘍関連検査

包括190

生Ⅱ

2~4日

13181
4F090

遊離HCG-β
(HCG-βサブユニット)

ヒト絨毛性ゴナドトロピンに特異的な構造部分を測定する検査である。胞状奇胎や絨毛癌、睾丸腫瘍で高値になる。

腫瘍関連検査
腫瘍関連検査

包括132

生Ⅱ

2~3日

04144
5C124

Ⅰ型コラーゲン-C-テロペプチド
(ⅠCTP)

骨基質の分解産物で骨吸収量を反映する指標である。がんの骨転移の有無や治療効果の判定に有用である。

腫瘍関連検査
腫瘍関連検査

2~4日

05063
5C146

デオキシピリジノリン
(Dpyr)

骨基質の代謝産物を測定する検査である。骨量減少を来す代謝性疾患やがんの骨転移で尿中濃度が上昇する。

腫瘍関連検査
腫瘍関連検査

包括191

生Ⅱ

3~5日

12201
5C123

Ⅰ型コラーゲン架橋N-テロペプチド
(NTx)

骨基質の分解産物を測定する検査である。骨粗鬆症、原発性副甲状腺機能亢進症、悪性腫瘍の骨転移など、骨吸収が亢進する疾患の経過観察に有用な検査である。

腫瘍関連検査
腫瘍関連検査

包括156

生Ⅱ

3~4日

09752
5D590

HER2蛋白定量

HER2蛋白はがん遺伝子により産生され、高度に発現している乳癌では予後不良とされ、抗がん剤治療の予後予測に用いられる。

腫瘍関連検査
腫瘍関連検査

2~5日

26718
5J095

可溶性インターロイキン-2レセプター
(sIL-2R)

免疫機構活性化の一指標である。造血器悪性腫瘍、ウイルス感染、リウマチなどにおいて上昇する。

腫瘍関連検査
腫瘍関連検査

包括438

生Ⅱ

2~3日

15070
2C105

チミジンキナーゼ活性[腫瘍関連検査]
(TK)

DNAの合成酵素で、細胞分裂の度合いの指標である。血液系の悪性腫瘍で高値になる。

腫瘍関連検査
腫瘍関連検査

233

血液

2~5日

「腫瘍関連検査」分野共通の特記事項

  • [ご参考]「腫瘍関連検査に関する検体検査実施料 注釈」(チャート参照)、「検体検査実施料と悪性腫瘍特異物質治療管理料」(チャート参照)、「腫瘍部位とマーカーの有用性」(チャート参照)を掲載しています。

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