検査項目解説 掲載内容は、2023 年 5 月 1 日時点の情報です。

貧血

項目コード 検査項目 分類 実施料
判断科区分
所要日数

00001
3J010

総ビリルビン
(T-BIL)

ヘモグロビンやポルフィリン体の分解産物である総ビリルビンを測定する検査である。肝疾患の診断、黄疸の鑑別に有用である。

生化学検査
生体色素

包括11

生Ⅰ

1~2日

00002
3J015

直接ビリルビン
(D-BIL)

肝臓でグルクロン酸抱合を受けたビリルビンを測定する検査である。総ビリルビンとともに、肝疾患の診断、黄疸の鑑別などに重要な検査である。

生化学検査
生体色素

包括11

生Ⅰ

1~2日

00002
3J020

間接ビリルビン
(I-BIL)

グルクロン酸抱合を受ける前のビリルビンで黄疸鑑別の指標である。崩壊したヘモグロビンに由来し、溶血性貧血で上昇する。

生化学検査
生体色素

1~2日

00056
3B055

LDHアイソザイム

LDH高値の際に由来臓器を推定する検査である。サブユニット欠損症では特定のアイソザイムが異常低値になる。

生化学検査
アイソザイム

48

生Ⅰ

2~3日

01565
3G040

ビタミンB12
(シアノコバラミン)

欠乏により巨赤芽球性貧血をもたらす水溶性の造血ビタミンである。

生化学検査
ビタミン

140

生Ⅰ

2~3日

01566
3G105

葉酸

核酸、アミノ酸代謝に関わる水溶性ビタミンである。欠乏すると巨赤芽球性貧血を引き起こす。

生化学検査
ビタミン

150

生Ⅰ

2~3日

00053
3I010

血清鉄
(Fe)

貧血の病態把握を行うための基本的な検査である。

生化学検査
電解質・微量金属

包括11

生Ⅰ

1~2日

00054
3I015

総鉄結合能
(TIBC)

赤血球ヘモグロビンの原材料であるFeの血中総運搬能である。貧血の診断指標として、血清鉄・UIBCとともに測定される。

生化学検査
電解質・微量金属

包括11

生Ⅰ

1~2日

00117
3I020

不飽和鉄結合能
(UIBC)

トランスフェリンなどの血中Fe輸送タンパク質上でFeが結合していない部分であり、Fe結合予備能を表し、血清Feとの和がTIBCに相当する。

生化学検査
電解質・微量金属

包括11

生Ⅰ

1~2日

26627
4Z275

エリスロポエチン
(EPO)

腎臓から分泌される造血ホルモンを測定する検査である。腎性貧血の診断や、多血症の鑑別のために測定される。

内分泌学検査
その他

包括209

生Ⅱ

2~3日

01859
5C095

フェリチン

鉄の貯蔵および血清鉄濃度の維持を行うタンパク質である。鉄の貯蔵状態を反映し、貧血や悪性腫瘍の病態把握に有用である。

免疫血清学検査
蛋白

105

生Ⅰ

2~3日

00243
5C041

ハプトグロビン (型判定)
(Hp)

ヘモグロビンと特異的に結合する糖タンパクである。溶血で減少し、炎症性疾患で高値となる。

免疫血清学検査
蛋白

132

免疫

4~5日

00335
5C040

ハプトグロビン (型判定なし)
(Hp)

ヘモグロビンと特異的に結合する糖タンパクである。溶血で減少し、炎症性疾患で高値となる。

免疫血清学検査
蛋白

132

免疫

2~3日

00248
5C060

トランスフェリン
(Tf)

主に肝臓で産生され、鉄を運搬するタンパク質である。鉄代謝や造血機能を反映する。

免疫血清学検査
蛋白

60

免疫

1~2日

01834
5G185

抗胃壁細胞抗体
(抗パリエタル細胞抗体)

胃壁細胞の原形質に対する自己抗体である。悪性貧血患者の血中で高頻度に検出される。

免疫血清学検査
自己免疫関連

4~6日

00253
5H121

抗グロブリン試験 直接クームス試験

溶血性疾患の原因である不完全抗体を検出する検査である。体内で血球に不完全抗体が結合していることを証明する検査である。

免疫血清学検査
血液型検査

34

免疫

2~3日

00254
5H122

抗グロブリン試験 間接クームス試験

溶血の原因である不完全抗体を検出する検査である。血清中に遊離している不完全抗体の存在証明に用いられる。

免疫血清学検査
血液型検査

47

免疫

2~3日

00501
2A010

白血球数
(WBC)

白血病などの血液疾患や炎症性疾患の診断・経過観察に用いられるスクリーニング検査である。

血液学検査
血球計数

21

血液

1~2日

00502
2A020

赤血球数
(RBC)

貧血、多血症の診断に用いられる基本的な検査である。

血液学検査
血球計数

21

血液

1~2日

00503
2A030

ヘモグロビン
(Hb)

血液中の血色素であるヘモグロビンを測定する検査である。貧血などの血液疾患のスクリーニング検査として用いられる。

血液学検査
血球計数

21

血液

1~2日

00504
2A040

ヘマトクリット
(Ht)

血液中に占める赤血球の全容積をパーセント表示した値である。貧血のスクリーニングと分類に用いられ、貧血で低値を示す。

血液学検査
血球計数

21

血液

1~2日

00554
2A050

血小板数
(PLT)

止血機構の中心を担う血小板の数を調べる検査である。自己抗体やDICなどによる消費の亢進、骨髄疾患や肝硬変で減少をみる。

血液学検査
血球計数

21

血液

1~2日

00505
2A060

平均赤血球容積
(MCV)

貧血、多血症の診断に用いられる基本的な検査である。

血液学検査
血球計数

1~2日

00506
2A070

平均赤血球血色素量
(MCH)

貧血、多血症の診断に用いられる基本的な検査である。

血液学検査
血球計数

1~2日

00507
2A080

平均赤血球血色素濃度
(MCHC)

貧血、多血症の診断に用いられる基本的な検査である。

血液学検査
血球計数

1~2日

00540
2A110

網状赤血球数
(レチクロ)

脱核した赤血球の中で最も若い赤血球の数を調べる検査である。骨髄の赤血球産生亢進に伴って増加し、造血能をみる検査として有用である。

血液学検査
血球計数

12

血液

1~2日

00508
2A160

白血球像

白血球の形態と分画から、感染症や血液系悪性腫瘍などの診断を行う基本的な検査である。

血液学検査
形態学的検査

15

血液

1~2日

00530
2A160

赤血球像

赤血球の形態異常から、血液疾患の病態を鑑別する検査である。

血液学検査
形態学的検査

2~3日

00553
2A170

骨髄像
(マルク)

骨髄穿刺液の組織形態学的所見から血球の産生動向を知り、各種血液疾患、悪性腫瘍の骨髄転移などを診断する検査である。

血液学検査
形態学的検査

788

血液

7~14日

00587
2A240

血液塗抹標本 鉄染色

血液または骨髄塗抹標本を用いて、非ヘモグロビン鉄を染色し、鉄代謝異常の有無を形態学的に調べる検査である。貧血の鑑別診断に有用である。

血液学検査
形態学的検査

各27加算

血液

2~4日

03607
2A200

血液塗抹標本 PAS染色

血液または骨髄塗抹標本を用いてPAS染色を行う検査である。多糖類や糖タンパクが染色され、赤白血病やリンパ系悪性腫瘍で異なる染色パターンを示す。

血液学検査
形態学的検査

各27加算

血液

2~4日

01306
2A180

血液塗抹標本 ALP染色

末梢血の塗抹標本を用いてALP染色し、NAPスコアを算出する検査である。成熟好中球で陽性となりCMLで低値をとる。

血液学検査
形態学的検査

各27加算

血液

2~4日

04170
2A240

骨髄液塗抹標本 鉄染色

血液または骨髄塗抹標本を用いて、非ヘモグロビン鉄を染色し、鉄代謝異常の有無を形態学的に調べる検査である。貧血の鑑別診断に有用である。

血液学検査
形態学的検査

各40加算

血液

2~4日

04171
2A200

骨髄液塗抹標本 PAS染色

血液または骨髄塗抹標本を用いてPAS染色を行う検査である。多糖類や糖タンパクが染色され、赤白血病やリンパ系悪性腫瘍で異なる染色パターンを示す。

血液学検査
形態学的検査

各40加算

血液

2~4日

フリーワード検索

検索したい言葉を入れてください。(複数入力の場合は半角スペースで区切ってください)

複数入力の場合の絞り込み:
ページトップへ