WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 5 月 1 日時点の情報です。

肝細胞の破壊に伴い血中に逸脱する酵素を測定する検査である。ASTよりも肝臓に特異性が高く、肝障害の病勢指標に用いられる。

さまざまな臓器や胆汁中に広く分布する加水分解酵素を測定する検査である。黄疸の鑑別や肝・胆道系疾患の診断、経過観察などに用いられる。

肝・胆道系障害のスクリーニングに用いられる検査である。胆汁うっ滞や、アルコール性肝障害、薬剤性肝障害で上昇する。

コリンエステルをコリンと有機酸に加水分解する酵素を測定する検査である。主に肝疾患により低下し、有機リン剤による中毒でも低値となる。

LDH高値の際に由来臓器を推定する検査である。サブユニット欠損症では特定のアイソザイムが異常低値になる。

原発性・続発性高コレステロール血症のスクリーニング検査として用いられる。

劇症肝炎患者の血中で増加し、非常に強い肝細胞増殖活性を持つタンパク質を測定する検査である。肝炎劇症化の予知と治療開始の指標として用いられる。

肝細胞癌で上昇する腫瘍マーカーである。肝炎や肝硬変でも軽度～中等度に上昇をみる。

AFPを分別測定することで、肝細胞癌と肝硬変などとを鑑別する検査である。肝細胞癌の診断に有用である。

臓器特異性は低いが各種がんにおいて比較的一定の陽性率を示す腫瘍マーカーであり、術後の再発の指標としても有用である。

膵癌、胆道癌をはじめとする各種消化器癌で上昇する腫瘍マーカーである。血液型Lewis抗原の影響を受ける。

膵癌をはじめとする消化器の腫瘍マーカーである。良性疾患での偽陽性率が低いといわれる。

特に膵癌、胆道癌などで上昇する血中腫瘍マーカーである。ルイス抗原陰性者でも使用可能である。

凝固第Ⅱ因子の生合成不全生成物である。肝細胞癌に特異性の高い腫瘍マーカーで、AFPと相関が低く独立した指標になる。

肺腺癌をはじめとする腺癌で高値を示す腫瘍マーカーであるが、胆のう癌や膵癌、卵巣癌に有用である。膵癌の鑑別においてはLewis血液型の影響を受けないとされる。

膵癌、消化器系癌や肺腺癌、乳癌に有用な腫瘍マーカーである。CA19-9などよりがん特異性が高いとされている。

代表的な急性相反応物質のひとつである。欠損症で若年性肺気腫を引き起こすタンパク質である。

腹水・胸水を検鏡して腹腔内や胸膜内の炎症や悪性腫瘍の存在を調べる検査である。