WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 12 月 2 日時点の情報です。
『肝障害』に関連する検査項目
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00009 |
AST |
遠心
|
01 |
1週 冷蔵 |
JSCC標準化対応法 | U/L 10~40 |
包括17 D007 3 生Ⅰ |
1~2日 |
00010 |
ALT |
遠心
|
01 |
3日 冷蔵 |
JSCC標準化対応法 | U/L 5~45 |
包括17 D007 3 生Ⅰ |
1~2日 |
00015 |
LAP |
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
L-ロイシル-p-ニトロアニリド基質法 | U/L M 45~81 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
1~2日 |
00013 |
γ-GT(γ-GTP) |
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
JSCC標準化対応法 | U/L M 80 以下 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
1~2日 |
00014 |
コリンエステラーゼ |
遠心
|
01 |
2週 冷蔵 |
p-ヒドロキシベンゾイルコリン法 | U/L M 234~493 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
1~2日 |
00080 |
血清アミラーゼ |
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
酵素法 | U/L 40~122 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
1~2日 |
00081 |
尿アミラーゼ |
|
25 |
3日 冷蔵 |
酵素法 | U/L 65~840 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
1~2日 |
27629 |
グアナーゼguanase3B125 肝疾患のスクリーニング検査である。肝炎の急性増悪期でASTやALTに先立って上昇し、高値を示す。 |
遠心
|
01 |
冷蔵 |
酵素法 | IU/L 0.4~1.1 |
35 D007 12 生Ⅰ |
4~5日 |
00184 |
アデノシンデアミナーゼ 〈血清〉 |
遠心
|
01 |
1週 冷蔵 |
酵素法 | U/L 8.6~20.5 |
32 D007 11 生Ⅰ |
2~3日 |
00067 |
アデノシンデアミナーゼ 〈胸水〉 |
|
02 |
1週 冷蔵 |
酵素法 | U/L |
32 D007 11 生Ⅰ |
2~3日 |
00032 |
クレアチニン |
遠心
|
01 |
1週 冷蔵 |
酵素法 | mg/dL M 0.61~1.04 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
1~2日 |
00035 |
尿素窒素 |
遠心
|
01 |
1週 冷蔵 |
ウレアーゼ-GlDH法 | mg/dL 8.0~20.0 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
1~2日 |
05383 |
総分岐鎖アミノ酸/チロシンモル比 |
溶血不可
遠心
|
01 ↓ 02 |
凍 |
酵素法 | BTR 4.41~10.05 |
283 D010 5 生Ⅱ |
2~3日 |
04227 |
ヒアルロン酸hyaluronate3D080 水分や電解質の保持と抗凝固作用を担う酸性ムコ多糖体である。慢性肝炎の線維化の進行度把握に有用な検査である。 |
遠心
|
01 |
冷蔵 |
LA(ラテックス凝集比濁法) | ng/mL 50.0 以下 |
179 D007 46 生Ⅰ |
1~2日 |
01528 |
乳酸lactate3E010 LDHによりピルビン酸から産生される解糖系の最終代謝産物であり、乳酸アシドーシスで高値になる。 |
遠心
|
指定容器
06 |
4週 凍 |
酵素法 | mg/dL 3.7~16.3 |
47 D007 13 生Ⅰ |
2~3日 |
01529 |
ピルビン酸pyruvate3E015 解糖系代謝経路の中間体であり、低酸素血症や各種臓器の代謝状態を表す。 |
遠心
|
指定容器
06 |
4週 凍 |
酵素法 | mg/dL 0.30~0.90 |
47 D007 13 生Ⅰ |
2~3日 |
00039 |
総コレステロール |
遠心
|
01 |
1週 冷蔵 |
酵素法 | mg/dL 120~219 |
包括17 D007 3 生Ⅰ |
1~2日 |
00270 |
総胆汁酸 〈血清〉 |
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
酵素法 | μmol/L 10.0 以下 |
47 D007 13 生Ⅰ |
1~2日 |
01853 |
総胆汁酸 〈胆汁〉 |
|
02 |
4週 冷蔵 |
酵素法 | μmol/mL |
47 D007 13 生Ⅰ |
2~3日 |
01563 |
ビタミンB2 |
|
84 |
20日 凍 |
HPLC | μg/dL 12.8~27.6 |
235 D007 55 生Ⅰ |
3~4日 |
01147 |
セレン |
単独検体
遠心
|
指定容器
68 |
3週 冷蔵 |
ICP-MS | μg/dL 10.0~16.0 |
144 D007 40 生Ⅰ |
3~4日 |
00037 |
ICGICG retention rate8A010 肝機能や肝予備能を知るための色素負荷試験であり、肝機能が低下するほどR15(15分血中停滞率)は高値になる。 |
複数検体
遠心
|
01 ↓ 65 |
冷蔵 |
比色法 | % 0~10 |
管理料[100] D289 2 |
2~3日 |
04586 |
フルニトラゼパムベンゾジアゼピン系の催眠鎮静・抗不安剤である。効き目や安全性が高く、麻酔前投薬にも用いられる。 |
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 凍 |
LC-MS/MS | ng/mL |
4~6日 |
|
04688 |
ブロチゾラムチエノトリアゾロジアゼピン系の催眠剤である。催眠、抗不安、抗痙攣作用が強い。併用薬剤により血中濃度が増減するので注意が必要である。 |
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 凍 |
LC-MS/MS | ng/mL |
4~6日 |
|
26782 |
エチゾラム不安神経症や睡眠障害の改善に用いられるチエノトリアゾロジアゼピン系薬剤である。過量投与により運動失調、低血圧、呼吸抑制、意識障害などが現れることがある。 |
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 凍 |
LC-MS/MS | ng/mL |
4~6日 |
|
26890 |
ゾピクロン睡眠障害の改善や麻酔前投与に使用される非ベンゾジアゼピン系薬剤である。効果には個人差が認められる。 |
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 凍 |
LC-MS/MS | ng/mL |
4~6日 |
|
25515 |
レボメプロマジンlevomepromazine3L315 フェノチアジン系の薬剤である。過剰投与により中枢神経系の抑制や血圧低下、錐体外路症状などが起こる。 |
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 凍 |
LC-MS/MS | ng/mL |
4~6日 |
|
01167 |
ジソピラミドdisopyramide3L865 心筋に直接作用する抗不整脈剤である。特に腎機能障害患者での中毒予防に血中濃度を測定する。 |
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
EIA | μg/mL 2~5 |
管理料[470] B001 2イ |
2~3日 |
05092 |
ピルシカイニドpilsicainide3L896 頻脈性不整脈治療剤である。腎排泄型の薬剤であり腎機能を把握しながら血中濃度測定が行われる。 |
遠心
|
10 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
LC-MS/MS | μg/mL 0.2~0.9 |
管理料[470] B001 2イ |
3~4日 |
02494 |
メキシレチンmexiletine3L880 心室性不整脈に有効性が高い抗不整脈剤である。肝臓で代謝され、治療域の血中濃度幅が狭いため血中濃度測定が行われる。 |
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
LC-MS/MS | μg/mL 0.5~2.0 (不整脈患者) |
管理料[470] B001 2イ |
3~4日 |
04161 |
バンコマイシンvancomycin3M530 MRSAに有効なグリコペプチド系抗生物質である。腎機能障害患者で排泄率が低下するため血中濃度測定が有用である。 |
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
LA(ラテックス凝集比濁法) | μg/mL 10~15 |
管理料[470] B001 2イ |
2~3日 |
01786 |
テイコプラニンteicoplanin3M532 MRSAに優れた抗菌力を持つグリコペプチド系抗生物質である。腎障害患者や高齢者では血中濃度測定を行い慎重に投与する。 |
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
LA(ラテックス凝集比濁法) | μg/mL 15~30 |
管理料[470] B001 2イ |
2~3日 |
00369 |
アセトアミノフェンacetaminophen3L005 解熱・鎮痛剤の血中濃度測定である。中枢神経に働き、痛みを緩和し解熱作用も持つ。副作用は少ないとされるが高容量の長期投与には肝障害に注意する必要がある。 |
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
HEIA | μg/mL 中毒域 |
180 D007 47 生Ⅰ |
2~3日 |
26787 |
オキシコドンがん疼痛症状の改善に使用される医療用のオピオイド鎮痛剤である。過剰投与により呼吸抑制、意識不明、痙攣、錯乱、血圧低下などが起こる。 |
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 凍 |
LC-MS/MS | ng/mL |
5~11日 |
|
02942 |
サリチル酸 |
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
酵素法 | μg/mL 抗リウマチ薬として |
管理料[470] B001 2イ |
2~3日 |
25516 |
プロメタジンpromethazine3M265 パーキンソニズム、アレルギー性鼻炎、麻酔前投与に用いられるフェノチアジン系薬剤である。過剰投与により中枢神経抑制や低血圧、呼吸障害、錐体外路症状などが起こる。 |
遠心
|
03 ↓ 02 |
凍 |
LC-MS/MS | ng/mL |
4~6日 |
|
00368 |
メトトレキサートmethotrexate3M725 白血病や絨毛性疾患、関節リウマチの治療に使われる葉酸代謝拮抗剤である。著明な骨髄抑制と腎毒性があり血中濃度測定が重要である。 |
遠心
|
03 ↓
02 |
7日 冷蔵 |
EIA | μmol/L 中毒域(大量投与時) |
管理料[470] B001 2イ |
2~3日 |
25717 |
イマチニブimatinib3M750 チロシンキナーゼを阻害する抗がん剤である。CMLや一部のALL、GISTの治療に用いられる。腫瘍崩壊症候群に注意し、血清中電解質濃度および腎機能検査を行う。 |
遠心
または
遠心
|
14 ↓
02
03 ↓
02 |
4週 冷蔵
4週 冷蔵 |
LC-MS/MS | ng/mL |
管理料[470] B001 2イ |
3~6日 |
04479 |
シクロスポリンciclosporin3M805 代表的な免疫抑制剤であり、臓器移植や自己免疫疾患に用いられる。経口投与時の血中濃度には個人差が大きいため、濃度測定が行なわれる。 |
|
指定容器
07 |
7日 冷蔵 |
ECLIA | ng/mL 経口 投与直前(トラフ) |
管理料[470] B001 2イ |
2~3日 |
01840 |
αフェトプロテイン |
遠心
|
01 |
12週 冷蔵 |
CLIA | ng/mL 10.0 以下 |
包括98 D009 2 生Ⅱ |
2~3日 |
27710 |
AFPレクチン分画alpha-fetoprotein, LcA-binding fraction5D018 AFPを分別測定することで、肝細胞癌と肝硬変などとを鑑別する検査である。肝細胞癌の診断に有用である。 |
遠心
|
01 |
3週 冷蔵 |
LBA(LBA-EATA) | % L3分画 10.0 未満 |
包括185 D009 26 生Ⅱ |
3~4日 |
01354 |
α1アシドグリコプロテイン |
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
TIA | mg/dL 42~93 |
2~5日 |
|
00311 |
クリオグロブリンcryoglobulin5A160 冷却により可逆的な沈降性を示す異常タンパク質である。クリオグロブリン血症および膠原病などの免疫疾患で検出される。 |
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
ゲル内拡散法 | (-) |
42 D015 5 免疫 |
4~5日 |
02921 |
プロコラーゲンⅢペプチド |
遠心
|
01 |
冷蔵 |
IRMA(チューブ固相法) | U/mL 0.3~0.8 |
136 D007 39 生Ⅰ |
3~6日 |
00235 |
IgG 〈血清〉IgG5A010 血中に最も多く存在する免疫グロブリンで4つのサブクラスに分類される。胎盤通過性を持つ唯一の免疫グロブリンであり、慢性炎症性疾患などで増加する。 |
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
TIA | mg/dL 870~1,700 |
38 D015 4 免疫 |
1~2日 |
00234 |
IgAIgA5A015 IgGに次ぎ高濃度で血中に存在する免疫グロブリンである。2つのサブクラスに分類され、二量体の分泌型IgAは局所免疫を担う。 |
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
TIA | mg/dL 110~410 |
38 D015 4 免疫 |
1~2日 |
00236 |
IgMIgM5A020 免疫グロブリンの中で最大の分子量を持ち、感染症で最も早期に増加する抗体である。 |
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
TIA | mg/dL M 33~190 |
38 D015 4 免疫 |
1~2日 |
00249 |
C3 |
遠心
|
01 |
1週 冷蔵 |
TIA | mg/dL 65~135 |
70 D015 8 免疫 |
1~2日 |
00250 |
C4 |
遠心
|
01 |
1週 冷蔵 |
TIA | mg/dL 13~35 |
70 D015 8 免疫 |
1~2日 |
00347 |
抗ミトコンドリア抗体anti-mitochondria antibody5G175 ミトコンドリアに対する自己抗体である。PBCで高頻度に検出されるが、特異性は抗ミトコンドリアM2抗体の方が優れている。 |
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
FAT | 倍 20 未満 |
181 D014 21 免疫 |
2~3日 |
30257 |
抗ミトコンドリアM2抗体anti-mitochondria M2 antibody5G176 ミトコンドリアに対する自己抗体である。PBCで高頻度に検出されるが、特異性は抗ミトコンドリアM2抗体の方が優れている。 |
遠心
|
01 |
冷蔵 |
CLEIA | 陰性(-) |
189 D014 22 免疫 |
2~3日 |
07934 |
プロトロンビン時間 |
遠心
|
15 ↓
02 |
2週 凍 |
透過光 | % 70~100 |
18 D006 2 血液 |
2~3日 |
00556 |
活性化部分トロンボプラスチン時間 |
遠心
|
15 ↓
02 |
2週 凍 |
透過光 | 秒 25.0~36.0 |
29 D006 7 血液 |
2~3日 |
00559 |
フィブリノーゲン |
遠心
|
15 ↓
02 |
2週 凍 |
トロンビン法 | mg/dL 155~415 |
23 D006 4 血液 |
2~3日 |
04205 |
プロテインS 《遊離型抗原量》protein S, free2B711 肝臓由来の凝固阻害因子プロテインCの補酵素である。主に下肢静脈血栓などの遺伝性血栓症の診断に用いられる。 |
遠心
|
15 ↓
02 |
2週 凍 |
LA(ラテックス凝集比濁法) | % M 74~132 |
包括154 D006 22 血液 |
2~3日 |
15074 |
プロテインS 《活性》protein S2B710 肝臓由来の凝固阻害因子プロテインCの補酵素である。主に下肢静脈血栓などの遺伝性血栓症の診断に用いられる。 |
遠心
|
15 ↓
02 |
2週 凍 |
凝固時間法 | % 64~149 |
包括163 D006 23 血液 |
2~5日 |
00574 |
アンチプラスミン活性 |
遠心
|
15 ↓
02 |
2週 凍 |
合成基質法 | % 85~118 |
包括128 D006 16 血液 |
2~3日 |
03642 |
α2プラスミンインヒビター・プラスミン複合体 |
遠心
|
15 ↓ 02 |
凍 |
LPIA | μg/mL 0.8 未満 |
包括150 D006 21 血液 |
2~3日 |
04686 |
フォン・ウィルブランド因子活性 |
遠心
|
15 ↓
02 |
2週 凍 |
固定血小板凝集法 | % 50~150 |
包括126 D006 14 血液 |
2~5日 |
01340 |
第Ⅱ因子活性 |
遠心
|
15 ↓
02 |
2週 凍 |
PT法 | % 74~146 |
包括223 D006 29 血液 |
2~5日 |
01656 |
第Ⅴ因子活性 |
遠心
|
15 ↓
02 |
2週 凍 |
PT法 | % 70~152 |
包括223 D006 29 血液 |
2~5日 |
01676 |
第Ⅶ因子活性 |
遠心
|
15 ↓
02 |
2週 凍 |
PT法 | % 63~143 |
包括223 D006 29 血液 |
2~5日 |
00598 |
第Ⅸ因子活性 |
遠心
|
15 ↓
02 |
2週 凍 |
APTT法 | % 74~149 |
包括223 D006 29 血液 |
2~5日 |
01677 |
第Ⅹ因子活性 |
遠心
|
15 ↓
02 |
2週 凍 |
PT法 | % 71~128 |
包括223 D006 29 血液 |
2~5日 |
01678 |
第ⅩⅠ因子活性 |
遠心
|
15 ↓
02 |
2週 凍 |
APTT法 | % 73~136 |
包括223 D006 29 血液 |
2~5日 |
01679 |
第ⅩⅡ因子活性 |
遠心
|
15 ↓
02 |
2週 凍 |
APTT法 | % 46~156 |
包括223 D006 29 血液 |
2~5日 |
01680 |
第ⅩⅢ因子定量 |
遠心
|
15 ↓ 02 |
凍 |
LA(ラテックス凝集比濁法) | % 70 以上 |
包括223 D006 29 血液 |
2~5日 |